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川崎FがジュニーニョのJ1通算100ゴール目で勝利

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[11.20 J1第31節 F東京1-2川崎F 味スタ]

 “多摩川クラシコ”は川崎フロンターレに軍配! FWジュニーニョのJ1通算100ゴールのメモリアル弾が決勝点となり、5位の川崎FがF東京を2-1で下した。3位G大阪も4位C大阪も勝利したため、上位陣と勝ち点差を縮めることはできなかったが、G大阪とは同5差のままと何とかACL出場権争いに生き残った。

 17日に行われた天皇杯4回戦・山形戦に、PK戦の末に敗戦。今季のタイトル獲得が消えた川崎Fだったが、残された目標であるACL出場権獲得に向け、モチベーションを落とすことなく試合に臨んだ。出場停止でMF中村憲剛を欠いたが、司令塔不在のピンチにも頼れる2トップが結果を出した。

 まずはここ4試合2得点と好調ぶりをみせているFW矢島卓郎だ。後半2分、MF楠神順平、ジュニーニョとつなぎ、最後はPA正面で矢島が振り向きざまに左足を一閃。敵地で貴重な先制点を奪った。

 後半21分にはセットプレーから失点するが、ここで奮起したのが虎視眈眈とメモリアルゴールを狙っていたジュニーニョだった。後半39分、MFヴィトール・ジュニオールからのロングパスに合わせて前線へ走り出すと、このボールを並走していたDF森重真人がPA前左でクリアミス。ジュニーニョはこれを見逃さずに拾うと相手GKの位置を見ながら冷静に右足でループシュート。今季通算13得点目、得点ランク5位タイに浮上となる鮮やかな逆転弾が生まれた。
 
 J1通算100ゴールは、FW三浦知良(横浜FC)やFW中山雅史(札幌)らに続いて史上8人目。外国人選手としては4人目の快挙。さらに172試合での記録達成は、三浦を抜き、元大分のウェズレイに次ぐ歴代2位のスピード記録となった。試合後のテレビインタビューでジュニーニョは「今日の決勝ゴールが記念にもなるゴールとなり、本当に嬉しい。家族やチーム、本当に多くの人に感謝しています」と喜んだ。

 ACL出場へ向けては依然として厳しい状況なのには変わらない。3位G大阪と勝ち点5差で、4位C大阪とは勝ち点で並ぶデッドヒートが続いている。次節はそのC大阪と対戦する。中村憲剛が戻ってくる中でしっかりと勝ち、G大阪の取りこぼしを待つ。

(文 片岡涼)

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