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次は得点王? ケネディ「今はこの優勝に満足したい」

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[11.20 J1第31節 湘南0-1名古屋 平塚]

 もうしばらく優勝の喜びを味わっていたい。名古屋グランパスのFWケネディは今季16得点で得点ランキングトップに立つ。2位のFWエジミウソン(浦和)は15得点、3位タイには14得点のFW前田遼一(磐田)、FW平井将生(G大阪)もいる。優勝争い以上に熾烈な得点王争いとなったが、「得点王になれればうれしいけど、今はこの優勝に満足したい」と、タイトルの余韻に浸っていた。

 「いい内容のサッカーをするより、勝ち点3を取ることこそ、強いチームの特徴。我々にも素晴らしい内容の試合もあれば、良くない試合もあったが、そういう試合にも勝てたことが優勝につながった要因だと思う」

 苦しい試合も、一発のセットプレーやPKでものにしてきた。194cmの高さは常に相手の脅威となり、PA内での狡猾なプレーは相手DFを苦しめた。積み上げてきた16得点の重み。それでも「自分だけでなく、シーズン後半に入ってからはダニルソンも4点取ったし、玉田も今日で12点になった」とチームメイトを称えた。

 17日のエジプト戦に臨むオーストラリア代表にも招集されていたが、コンディション調整のため参加を辞退。チームのリーグ制覇に集中し、決戦に備えた。

 「今シーズンから新しい選手が加入してチームの層が厚くなったし、それぞれの特徴を生かしたサッカーをできた。チーム全員で結果を出してきた」。前線で体を張り、守備にも走り、ゴールを陥れてきた。チームの一員として愚直にプレーしたケネディの存在なくして、名古屋の初優勝はあり得なかった。

[写真]名古屋FWケネディ

(取材・文 西山紘平)

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