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[Y☆voice_64]関大一MF梅鉢貴秀「持ち味は様々なロングボールを蹴られること」

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 高校年代の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「Youth star voice」。第64回は昨年度全国高校サッカー選手権4強の関大一高(大阪)のMF梅鉢貴秀選手(3年)です。左右両足から放たれるセットプレーでのキック、パス精度の高さなど注目のゲームメーカーはすでに鹿島アントラーズ加入が内定。選手権でのプレーも期待されるMFの現在の課題と目標とは?

─2年連続の全国出場を果たしました。
「またあの舞台に戻れるのは嬉しいけど、あと1ヵ月半ぐらいで、全国と戦えるレベルにチームを持っていけるようにしなければいけないと思っています」

─大阪府大会決勝で負傷した左肘の状態は?
「多分折れていると思います。あの場面では、早く蹴っておけばよかったんですけど、迷ってしまって・・・・・・。相手がスライディングに来て、倒れて手を着いたときにやりました。グギグギっていう音がしたんで、『まずいな』と思いましたが、最後まで戦い続けたかった。自分で判断して、『行きます』と言ってピッチに戻りました。症状については、今すぐ医者に聞きたいぐらいです」

─「プロに行く選手」と見られるプレッシャーを感じていた?
「周りの目が厳しくなったことは事実です。それがしんどかったことはしんどかったですが、結果を残すことが大事だと考えていた中で残せて、大阪一になれたことで少し安心していますね」

─鹿島の練習にはいつ参加した?
「夏に3泊4日ほど参加させてもらいました。その1度だけです」

─そこで感じたことは?
「切り替えの速さですね。特に、ボールを奪われた選手の切り替えのところ。こっちが奪えたと思っても、体をぶつけられたりして、キープできなかったりしました」

─特に印象に残った選手は?
「マルキーニョス選手です。その時はトップのメンバーは試合に行っていたのですが、マルキーニョス選手は怪我か何かで残っていて、一緒にプレーすることができました。一歩も反応できずシュートを打たれました・・・・・・」

─自身のストロングポイントと課題はどのあたりだと考えている?
「持ち味は様々なロングボールを蹴ることができる部分だと思います。今日の試合でも単純なミスが多かったので、その辺りは課題で、もっとしっかりつないでいけるようにならなければいけないと思っています」

─全国選手権での目標は?
「まずは一つひとつ勝っていくことです。その中で上が見えてくる。僕らはまだ4回目の出場でしかない。全国には強豪がたくさんいるので、そこに負けないように頑張りたいと思います」

─去年外したPKのことは今も忘れていない?
「終わってすぐの頃は残っていたけど、今はそれほどではありません。残っていないわけじゃないけど、『あれがあったからここまでこれた』と言えるようにとやってきました。その舞台に一歩近づけたことは良かったと思います」

(取材・文 永田淳)
【特設】高校選手権2010

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