横浜F・マリノスの元日本代表DF松田直樹が来季の戦力外通告を受けたことが分かったと、28日のスポーツ報知が伝えている。2-0勝利した27日のG大阪戦後に、下條佳明チーム統括本部長から告げられたという。

　今季は右膝手術で出遅れたが、夏場以降はボランチのレギュラーに定着。中澤佑二、栗原勇蔵の日本代表CBコンビが負傷欠場後はCBも務め、フル稼働した。ここまでリーグ戦18試合1得点の結果を残している。

　クラブ側はかねてから、松田は横浜FM一筋の功労者のため、突然の解雇はしない方針を示唆。報道によると、10月31日の広島戦後には木村和司監督も「契約はもう大丈夫」と話していたそうだが、下條統括本部長は「社長と監督の決断。クラブを新しくする」と松田に言い渡したという。

　松田は「何を言われたかよく覚えていない。とにかく裏切られた思い」と悲しみで一杯の状態という。横浜FMへの強い愛着はあるが、現役への未練もあり、今後は移籍先を探すとみられる。

(文　近藤安弘)