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熊本FWカレン2発、北九州は33戦連続未勝利で終戦

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[11.28 J2第37節 熊本 3-0 北九州 熊本]

 J2参戦1年目のギラヴァンツ北九州が33試合連続未勝利でシーズンを終えた。次節(12月4日)試合のない北九州にとって、この日のアウェー熊本戦が今季最終戦。リーグワーストの32試合連続で勝利のないチームは今季限りでの退任が決まっている与那城ジョージ監督に勝利を捧げたかったが、その願いは7位のロアッソ熊本の前に遮られた。
 
 北九州は前半、熊本FW松橋章太がゴール至近距離から放った右足シュートを今季限りでの退団が決まっているGK船津佑也がワンハンドでセーブするなど、押し込まれながらも得点を許さない。逆に43分にはカウンターから右サイドを突破したMF宮川大輔のクロスをFW大島康明が頭で合わせ、後半4分にもCB小森田友明が決定的なヘディングシュートを放つなど先制のチャンスもつくった。

 ただ前半を0-0で終えた北九州だったが、勝負の後半に失点を重ねてしまう。5分、右SB筑城和人の右クロスを前半途中から出場していたFWカレン・ロバートに頭で押し込まれると、そのわずか3分後にも左SB堤俊輔の折り返しをカレンに右足で叩き込まれてしまった。

 北九州は今季限りで退団するFW長谷川太郎の左足シュートなどで反撃したものの逆に40分、カレンの突破からMF西弘則にダメ押しの3点目を奪われて万事休す。0-3で敗れ、1勝12分23敗という成績でJ1年目のシーズンを終えた。

 与那城監督は熊本からの退団が決まっているMF藤田俊哉らと握手した後、ピッチを後に。一方、ホーム最終戦を白星で飾った熊本のカレンは「ホーム最終戦で勝ちたかったし、何とか決めたかった。ゴールは久しぶりだなと。(決められて)よかった」と語り、7月24日の富山戦以来となる自身のゴールと勝利を喜んでいた。

(文 吉田太郎)

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