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浦和、フィンケ監督と来季契約結ばず

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 浦和レッズは29日、契約満了に伴い、フォルカー・フィンケ監督と2011年シーズンの契約を更新しないことになった、と発表した。また、フィンケ監督と共にカルステン・ナイチェル、イブラヒム・タンコ、福田正博、大槻毅、モラス雅輝の各コーチも契約満了に伴い、契約更新しない。2011年シーズンの新体制は、決まり次第発表するという。

 フライブルク(ドイツ)を16年間に渡って指揮した経歴を持つフィンケ監督は、昨年浦和の指揮官に就任。パススタイルの浸透と積極的な若手の登用を進めてきたフィンケ監督だが、就任1年目の昨シーズンはリーグ戦で優勝した鹿島に勝ち点14差をつけられて6位に低迷するなど無冠で、今季も天皇杯の可能性こそ残っているものの、リーグ戦では優勝した名古屋に20以上の勝ち点差をつけられて9位に沈んでいた(第33節終了時点)。

 なお、後任については、現GMの柱谷幸一氏やクラブOBのゼリコ・ペトロビッチ氏の名が取りざたされている。

 以下、浦和発表の橋本光夫代表、フィンケ監督コメント

●橋本光夫代表
「フィンケ監督はじめコーチングスタッフには、情熱に溢れた仕事をしていただき、心から感謝しています。
 フィンケ監督には、『レッズスタイルの構築』というチーム変革に2年間にわたり取り組んで貰い、いくつもの成果を挙げました。ベテラン選手の意識改革と同時に、若手選手を積極起用し新戦力の台頭を実現しました。この2年間、勝ちながらの世代交代という難しい課題に挑戦し、チームづくりを進めてきました。この取り組みは、今後のチームづくりの土台となり、チームの発展に大きくプラスに作用するものと考えています。
 一方、過去2年間、チームの変革という面では成果はあったものの、夏場での敗戦などで、ファン・サポーターの皆さまの期待に十分応えられなかったこともあり真摯に受け止めています。2011シーズンはこれまで進めてきた『レッズスタイルづくり』の次のステージに踏み出していきたいと思います」

●フォルカー・フィンケ監督
「浦和レッズの監督をできたことを大変嬉しく思っています。日本での経験は多岐にわたり密度が濃く、エキサイティングでした。
来年以降の仕事に関しては、クラブと話し合い、別々の道を歩むことになりました。
 クラブ、チーム、ファン・サポーターの皆さんが、長期にわたって大きな成功を得ることができるよう、そして私たちが共に過ごしてきた期間から多くの恩恵を受けられるようになることを願っています。
 まだ、Jリーグホーム最終戦、そして天皇杯があります。最後までチーム一丸となって全力で闘っていきます」

(文 吉田太郎)

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