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アジア杯招集濃厚な香川に、クラブ幹部「日本協会と話し合いを」

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Text alert@ドイツ・ケルン

 11月30日付ドイツビルド紙では、現在ブンデスリーガで活躍中の香川真司について、「ドルトムントは日本サッカー協会と戦わないといけない」と報じている。

 記事によれば、1月に開催されるアジア杯2011に向けて日本代表アルベルト・ザッケローニ監督がエネルギッシュな香川をメンバーにノミネートしたとし、「ボルシア(ドルトムント)にとって、それは後半戦の準備期間だけでなく、重要な試合、レバークーゼン戦、ボルフスブルグ戦にも出場できない可能性がある」と警鐘を鳴らしている。

 アジア杯は1月7日に開幕し、日本が決勝戦まで残れば29日まで大会で拘束されることとなり、こうなるとドルトムント側にしてみれば、上記の試合を欠場することとなってしまう。現在、クラブの主軸、エースとして活躍する香川の欠場は痛いはずだ。

 同紙は「これを気に入らないボルシアは、マネージャーのミヒャエル・ツォルク自ら文書ではなく、日本サッカー協会と(会談の)席を設けて話し合いをしたいと考えている。チャンスは少ないだろうが……」と続ける。同マネージャーは、「クリスマス前までに、顔を合わせて話し合いをしなくてはならない」とコメントしているという。

「香川にとっては、ブンデスリーガ優勝の夢もあり、反対に母国に痛みを与えたくない気持ちだ」と、ビルド紙は香川の苦しい胸の内を察しつつも、「シンジは悩む必要はない。もし我々が彼を引き留めることができなければ、彼は日本のために全力を尽くすだけ。そしてアジアカップを取るしかない。全ての成功が彼を強くするだろう。そしてそれがボルシアにもつながるはず」と同マネージャーはコメントしている。

(文 福岡正高)

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