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U-21代表・山村が来春にも進路決定へ、すでに4クラブがオファー

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 流通経済大のU-21日本代表MF山村和也(3年=国見高)が来春にも卒業後の進路を決めることが分かった。

 すでに今夏に鹿島アントラーズ浦和レッズ横浜F・マリノス柏レイソルの4チームから正式なオファーが届いているほか、名古屋グランパスガンバ大阪も獲得に興味を示しており、12年入団となる3年生の山村をめぐっては、早くも激しい争奪戦が展開されている。

 現在届いているオファーは年俸480万円が上限のプロC契約としてだが、U-21日本代表の主将として出場した11月のアジア競技大会でプロA契約の締結条件を満たしたため、今後はあらためて1年目の年俸上限が700万円となるA契約のオファーを受けるとみられる。

 山村は進路先を選ぶ条件として「自分のプレーができるところ。やっていて、やりやすいところがいい。CBとボランチのどちらで出られるチームを優先するかと聞かれれば、ボランチよりもCBに自信があるので、CBですね」と話している。

 現段階ではどこのチームにも練習参加しておらず、各クラブが横一線の状態だ。来年2月にはU-22日本代表の中東遠征が組み込まれる可能性もあり、今後もどこまで練習参加できるかは分からない。それでも、山村は「来年はもう4年生になるので、様子を見ながら、早めに進路を決めて、最後の大学サッカーに集中したい」と強調。来春にも最終的な決断を下す考えを明らかにした。

 山村をめぐっては、来季、浦和が特別指定選手の受け入れ候補に挙がっているとの報道もあったが、本人は「特別指定の話は新聞を読んで知った。驚きました」と寝耳に水だったよう。まずは卒業後の進路を決めた上で、そのクラブの特別指定選手となる可能性が高い。

 来年はU-22日本代表のロンドン五輪予選も始まるため、大学リーグを含め、過密日程になる。早い段階で進路を決め、大学サッカー最後の年を集中した状態で迎えたいとの思いが強いようだ。

[写真]優勝したアジア競技大会では主将を務めた

(取材・文 片岡涼)

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