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ザッケローニ監督、3-4-3に着手

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Text alert@大阪・堺
 アジア杯に向けて大阪府堺市のJ-GREEN堺で合宿を張っている日本代表は29日午前、2日目の練習を行った。

 参加メンバーは初日と同じく、代表10人+サポート要員9人の計19人。選手はGK3人(西川周作、東口順昭、守田達弥)と、攻撃選手5人(本田圭佑、香川真司、松井大輔、前田遼一、李忠成)と、それ以外の11人という3グループに分かれ、フィールド3面を使ってそれぞれのメニューに取り組んだ。

 アルベルト・ザッケローニ監督が指導したのは守備陣が入った11人のグループ。最終ラインに右から吉田麻也(VVVフェンロ)、永田充(新潟→浦和)、槙野智章(広島)の3人を並べ、その一列前に右から酒井高徳(新潟)、西大伍(新潟)、森脇良太長友佑都(チェゼーナ)の4人を配置。攻撃側のボールの位置に合わせてポジショニングや体の向きを変える動きを細かく指導した。3-4-3の3-4の部分の動きの指導には、約30分間が割かれた。

 守備教室が一通り終わると、今度は攻撃陣の5人を自分のフィールドに呼び入れ、3トップの攻撃の形を指導した。繰り返し行ったのは、ボールを受けたボランチが顔を上げるタイミングを見計らって、両ウイングが動き出す練習。「顔を上げたときにあいている選手がボールをもらうように」と言い、ウイングを何度も走らせた。

 最後はサイドからのクロスにペナルティーエリアの複数の選手が合わせるシュート練習。エリア内の攻撃陣にはマンツーマンで守備をつけ、より実戦に近い形のシュート練習を行った。

 午前練習は約2時間。暴風雨と雷で「50%」しかできなかった初日の遅れを取り戻すように、濃密な指導を行ったようだ。

 なお、長谷部誠(ヴォルフスブルク)、内田篤人(シャルケ)、柏木陽介(浦和)細貝萌(浦和→アウフスブルク)は29日午後から合流する予定となっている。
(取材・文 矢内由美子)

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