第89回全国高校サッカー選手権は31日、各地で1回戦15試合を行った。室蘭大谷(北海道)や前橋育英(群馬)、滝川二(兵庫)、静岡学園(静岡)などが勝ち上がる中、中京大中京(愛知)はアーセナル入りが決まっているFW宮市亮(3年)が一時は勝ち越しゴールを決めながら、2-4で敗れ、初戦で姿を消した。2回戦は来年1月2日に行われる。

　柏の葉公園総合競技場の第2試合では室蘭大谷(北海道)が四日市中央工(三重)に2-0で快勝し、2回戦に駒を進めた。

　室蘭大谷は前半18分、MF石川勝智(3年)の豪快なミドルシュートで先制すると、後半6分にも左CKのチャンスに石川の意表を突いたショートコーナーからMF小玉翼(3年)の左足クロスがそのままゴールマウスに吸い込まれ、2-0と突き放した。

　その後の四日市中央工の反撃にも、札幌入団内定のDF櫛引一紀(3年)を中心とした守備陣が落ち着いて対応。2-0で逃げ切り、完封勝利を飾った。

　柏の葉公園総合競技場の第1試合では前橋育英(群馬)と神村学園(鹿児島)が対戦。前橋育英が4-1で快勝し、初戦敗退に終わった前回大会の雪辱を果たした。

　前橋育英は前半19分、MF湯川純平(3年)のスルーパスに抜け出したFW小牟田洋佑(3年)が右足で先制点。同27分にも湯川が追加点を決め、2-0とリードを広げた。

　神村学園も前半35分に相手のクリアミスを拾ったMF小谷健悟(3年)の絶妙なスルーパスからFW平山龍之介(3年)が1点を返したが、前橋育英は後半23分にFW飯沼壮貴(3年)が再び突き放す3点目。同37分にもMF小島秀仁主将(3年)の左CKからDF川岸裕輔(3年)がダメ押しゴールを決め、初戦を突破した。

以下、1回戦結果

室蘭大谷 2-0 四日市中央工
中京大中京 2-4 久御山
丸岡 1-3 初芝橋本
秋田商 0-4 九州国際大付
松商学園 5-5(PK3-4) 野洲
静岡学園 2-0 米子北
遠野 0-3 宇和島東
星稜 2-0 徳島商
前橋育英 4-1 神村学園
座間 1-0 香芝
尚志 2-0 佐賀北
西武台 3-0 香川西
帝京大可児 1-2 立正大淞南
鹿島学園 2-1 大分鶴崎
駒場 1-6 滝川二

[写真]室蘭大谷対四日市中央工。前半18分、先制点を決めた室蘭大谷のMF石川勝智(中央)がチームメイトと喜ぶ

(取材・文　西山紘平)

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【特設】高校選手権2010