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[選手権]滝川二、青森山田戦に不安材料。“岡崎2世”樋口に負傷が発覚

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[1.2 全国高校選手権2回戦 滝川二4-1鹿島学園 西が丘]

 滝川二(兵庫)は4-1で鹿島学園(茨城)を下したが、試合後に不安要素が判明した。1回戦の駒場戦(東京A)で3得点し、この日も1得点1起点と勝利に貢献した“岡崎慎司2世”のFW樋口寛規(3年)が負傷していたことが分かった。

 「前の試合の最後の方に長いボールを蹴った時に痛めた。PKは右足で思い切り蹴っていた? それで多少、痛くなった。県の決勝の時に中途半端に蹴って止められていたので、思い切り蹴った」

 1回戦の駒場戦の終盤に右内転筋を痛め、この日は強行出場したという。手負いの中でも後半19分には3点目の起点となったほか、PKも鋭いキックで沈めるなど大黒柱らしい働きを見せていた。後半32分に途中交代したが、不運にも後半26分に3-1と試合を決めるPKを決めた際に、怪我を悪化させてしまったという。

 3日には中0日で3回戦・青森山田(青森)戦を迎える。本人は「連戦だからとか言い訳にならないと思う。出たら100%でやるだけです」と強行出場する意思を示した。しかし、FWのコンビを組み、私生活でも親友であるFW浜口孝太(3年)は「いつもふてぶてしいので、あいつが痛いということは、よっぽど痛いのかも」と話しており、心配される。栫裕保監督は「出られないときは違う選手を入れる」とベンチスタートを視野に入れていることを明かした。

 滝川二のストロングポイントは、ともに2戦4発と大暴れしているこの樋口と浜口の2トップだ。体系と迫力あるプレーから指揮官から“ダブル・ブルドーザー”と呼ばれ、相手も脅威に思っているが、果たして試合に出られるのか。いずれにせよ難敵相手に万全で戦うことは難しそうだ。

[写真]怪我が発覚した樋口
(写真協力 『高校サッカー年鑑』) 

(取材・文 近藤安弘)

【特設】高校選手権2010

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