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故障者続出のピンチもチャンスに、新22番・吉田が存在感

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 日本のピンチをチャンスに変える。9日のアジア杯初戦・ヨルダン戦では日本代表DF吉田麻也(VVV)の先発が濃厚だ。

 A代表デビューを果たした昨年1月6日のイエメン戦以来、1年ぶりの復帰となった今回は南アフリカW杯レギュラーのDF中澤佑二、DF田中マルクス闘莉王が不在。ザッケローニ監督就任後、主力を担うDF栗原勇蔵もケガで招集を見送られた。さらにDF岩政大樹も故障を抱え、ドーハ入り後にDF槙野智章が左足首を捻挫。まさに“野戦病院化”している守備陣において、元気いっぱいなのが吉田だ。

 今回のメンバーでは4番目に若いが、「1つ上、2つ上の人が多いし、気兼ねなく話せている」。23人中12人と過半数を占める北京五輪世代がチームの中心となりつつなる中、吉田の存在も自然とクローズアップされる。

 すでにミーティングではヨルダンの映像も見ている。「選手個人というより、チーム全体のやり方をビデオで見た。その中に何人かキープレイヤーがいるという話だった」。年末の大阪合宿では3バック、ドーハ入り後は4バックの主力組で常にプレーし、ザックイズムの吸収を急いでいる。

 アジア杯の背番号は22。これまで中澤が背負ってきた番号をいきなり任されたことにも期待の大きさが表れている。ケガに泣いた2010年を終え、新たな1年のスタートとなるアジア杯。吉田が一気に日本代表のレギュラーの座をつかみ、新たな「22番」をサポーターに印象付ける。

(取材・文 西山紘平)

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