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新10番のお披露目、香川「動いて受けるのには自信がある」

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 新10番のお披露目だ。アジア杯で背番号10を背負うMF香川真司(ドルトムント)は9日のヨルダン戦で4-2-3-1の左サイドで先発する。

 年末の大阪合宿でも「チャンスがあればトップ下をやりたい。今はその気持ちが強い」と漏らすなど、所属するドルトムントと同じトップ下でのプレーを熱望してきたが、そのポジションはMF本田圭佑(CSKAモスクワ)に譲ることになりそうだ。

 報道陣から香川がトップ下を希望していることを聞かされたザッケローニ監督は「そういうことなら、私もアジア杯に出たい」と冗談交じりに応じた。チームとしての役割を求めたが、香川の持ち味を消すつもりはない。「スタートのポジションは違うが、彼ら(香川、本田圭)の特徴を生かせるサッカーをしたい」と、それぞれの個性を上手く引き出すつもりだ。

 香川は本田圭との連係について「(本田)圭佑が左に開いたり、自分が中に入ったり、流動的な動きが増えると思う。その中でお互いにチャンスをつくれれば」と言った。スタートの位置に固執せず、自由にポジションチェンジしながら攻撃を仕掛けるイメージを膨らませた。

 特に引いて守ることが予想されるヨルダンに対し、選手が1つのポジションに固定されれば、崩すのは困難になる。「止まっている状況でボールを受けてもダメ。運動量が必要になる。スピードがある中で受けるのが自分の理想だし、止まって受けるのではなく、動いて受けるのには自信がある」と、積極的に自らフィニッシュに絡むつもりだ。

 「自分らしいプレーを出すことで、それが10番(のイメージ)になればいい」と話す香川。これまでの司令塔タイプだった10番とは違うプレースタイルでチームをアジアの頂点へ導き、新たな10番のイメージを確立させる。

(取材・文 西山紘平)

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