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岡田前監督がW杯16強入りの裏話を披露

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 8日、大分県別府市で日本サッカー協会と大分県サッカー協会主催による「第7回フットボールカンファレンス」が開催された。初日のこの日は元日本代表監督の岡田武史氏が登壇し、W杯に至るまでの裏話を語った。

 このフットボールカンファレンスは指導者を対象としたもので、全国から約800人の指導者のほか、海外からのゲスト、メディアなどを招待して行われた。参加者には元日本代表のラモス瑠偉氏らの姿もあった。

「ワールドカップ2010─監督達の言葉」というテーマで岡田氏はW杯にいたるまでの裏話を披露。W杯に挑む23人+サポートメンバー4人の発表後最初のミーティングでは、「この23人+4人は一つの生命体。それくらいの覚悟が必要。『俺ぐらい(少し手を抜いても)……』と思うような選手が一人でもいたら死んでしまう」と、ひとつになる重要性を説いたという。
 また、16強入りした要因の一つとして、「ゾーン(無心の状態で発揮される力)」に入ったことをあげた。W杯前に4連敗を喫した際、スタッフから心配されたこともあったが、「あれのおかげでゾーンに入った。あれだけ長期間でけが人も一人も出なかったし、風邪を引いた人もいない。普通ならあり得ない」と明かした。

 さらに初戦カメルーン戦での勝利でもゾーンに入ったと語り、「引き分けではだめ(ゾーンに入れない)だった。勝ったことでゾーンに入り、その後につながった」と、初戦での勝利がいかに重要だったかを明かした。
 ただし、「ゾーン」への入り方は「わからない」と苦笑した。

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