beacon

緊迫の選手ミーティング開催。松井「代表の誇りを持って戦おう」

このエントリーをはてなブックマークに追加

Text alert@ドーハ

 シリア戦を2日後に控えた11日夜、日本代表が選手だけでミーティングを開催したことが分かった。

 MF松井大輔(グルノーブル)によると、「全員でも話したし、数人でも話をした。雰囲気作りは大事。日本代表の誇りを持って戦おうと話した」という。W杯出場メンバーや年齢が上の選手から「球際で負けていては話にならない」など辛辣な声が続出。ピリピリとしたムードが漂った。

 1-1のドローに終わった初戦のヨルダン戦は、明らかに緩みがあった。球際でファイトせず、無駄走りもなかった。

 MF長谷部誠(ボルフスブルク)は「崩せるという変な自信をみんなが持っている」と渋面を浮かべ、DF今野泰幸(F東京)は「つなぐことにこだわり過ぎた。たとえつながらなくても、相手のラインを下げるためだけでもロングボールを蹴ることも必要」と険しい表情で語った。いずれもW杯アジア予選やW杯本大会を経験している中心選手だ。

 経験豊富な選手たちのだれもが感じていた若いチームの意識改革の必要性。選手だけのミーティングを終え、松井は「アジア杯らしくなってきた。これでいいと思う。勝つだけです」と手ごたえを口にする。

 短期決戦のアジア杯では、相手に戦闘意欲を持たせないことも大事な要素になってくる。「前半で勝負して、貫禄を見せたい。日本はやっぱり強いという印象を抱かせないといけないと思う。いけると思われるのも嫌だし、そういうのが、まだまだ足りない」と松井は自戒を込めて言う。

 絶対に勝たねばならない第2戦。「前半の先制パンチ」(松井)でシリアを退ければ、グループリーグ突破へ大きく道が開かれるはずだ。

[写真]練習後、報道陣の取材に答えるMF松井大輔

(取材・文 矢内由美子)

▼関連リンク
アジア杯2011特集

TOP