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“試運転”は終了、香川が崖っ縁のザックジャパンを救う!!

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 MF香川真司(ドルトムント)がエンジン全開で崖っ縁の一戦に臨む。日本代表は12日、グループリーグ第2戦・シリア戦に向け、最終調整。ヨルダンとの初戦に1-1で引き分け、勝ち点1に終わったザックジャパンにとって絶対に勝ち点3が必要な一戦で、背番号10がその真価を見せ付ける。

 「ヨルダン戦はまだまだキレも、試合勘もなかった。それを言い訳にはできないけど、1試合やって試合勘もゲームの中でのスピードも上がってきている。今はそこを気にせずやっているし、次はいいコンディションになっていると思う」

 ブンデスリーガは昨年12月18日のフランクフルト戦で中断期間に入り、香川にとって9日のヨルダン戦は約3週間ぶりの実戦だった。前半14分の決定機では右足ボレーが当たり損ねとなり、同40分の1対1はGKの好守に阻まれた。ブンデスリーガですでに8得点を挙げている男が最後の精度を欠いたことに、試合勘の影響があったとしても不思議ではない。

 「引いた相手に対してはもっとシュートの意識を持たないといけない。自分たちのサッカーに集中して90分やれば、軽いプレーをしなければ、チャンスは訪れる。それを信じて戦うだけ」

 もう“試運転”は終わった。移籍1年目でブンデスリーガの前半戦MVPに輝いた香川がその本領を発揮し、日本の窮地を救う。

[写真]練習中に頭を抱え、笑顔を見せるMF香川真司

(取材・文 西山紘平)

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