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念願のトップ下で先発へ、香川「前半のうちに決める」

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 トップ下で輝きを取り戻せ!17日のグループリーグ最終戦でサウジアラビアと対戦する日本代表はMF香川真司(ドルトムント)がトップ下で先発する可能性が出てきた。

 「どこのポジションでやるにせよ、自分はゴールのイメージを常に持っている。ポゼッションを高めるのも1つの方法だけど、最後の3分の1で結果を出さない限り、評価されないポジションだと思う。そこにこだわって常にチャンスを狙っていきたい」

 香川にとっては、願ってもないチャンスだ。左足首捻挫のMF本田圭佑は試合前日も別メニュー調整。練習後は無言でミックスゾーンを通り抜けたが、準々決勝以降を考えれば、ここで無理をさせる可能性は低い。

 香川は年末の大阪合宿で「チャンスがあればトップ下をやりたい。今はその気持ちが強い」と漏らすなどトップ下を熱望してきた。所属するドルトムントでも主戦場とする最もやりやすいポジションで貪欲にゴールを狙うつもりだ。

 結果だけが、迷いを断ち切ることができる。「アジアの難しさを感じている。ここ2試合、納得いくプレーはできていない」と悩める思いも打ち明ける。スペースの限られたアジアの戦い。思うように自分の良さを出せないもどかしさ、チャンスに決め切れないふがいなさがあった。

 サウジアラビアは過去2戦のヨルダン、シリアとはスタイルが異なる。しかも、すでに2連敗でグループリーグ敗退が決まっている相手。失うもののないチームが守備ばかりを意識した戦いをしてくるとは考えられない。

 「(サウジアラビアは)たぶん1ボランチなので、バイタルにスペースが生まれる可能性が高いというのはスカウティングで分かっている。明日の形は分からないけど、そこを上手く突きながら展開できれば」。すでにサウジ攻略のイメージは頭に描けている。

 「1試合にワンチャンスは必ず来る。それをいかに決めるか。ワンチャンスに集中して、前半のうちに決められれば、自分の展開になってくると思う」

 狙うは“先制パンチ”。サウジの戦意を喪失させるゴールでチームを勝利&準々決勝へ導き、自分自身の復活ののろしにもするつもりだ。

[写真]トップ下で先発の可能性が出てきたMF香川真司

(取材・文 西山紘平)

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