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笑顔の戻った香川、「ゴールでこんなに楽になるんだなって」

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 21日の準々決勝・カタール戦(3-2)で2度の同点弾を叩き込み、待望の今大会初ゴールを決めた日本代表MF香川真司(ドルトムント)は一夜明け、あらためてゴールの喜びをかみ締めた。

 「(得点のない間は)気持ちが乗らなかったところもあったかもしれない。ゴールすることで、こんなに楽になるんだなってあらためて実感した。そういう意味では、やっぱり(ゴールは)特別なのかな」。そう話す21歳に、ようやく笑顔が戻ってきた。

 もちろん、いつまでも安堵の余韻に浸っているわけにはいかない。「まだまだ厳しい戦いが続く。厳しい相手になるし、そこで結果が求められていると思う」と気持ちを引き締めた。25日の準決勝の相手は韓国かイラン。勝ち上がれば、決勝はオーストラリアが有力か。「このあとの2試合はアジアの戦いというより、ワールドクラス的な戦いに近い」。そう警戒しながらも、輝きの戻った目に力が入った。

 「逆にやりやすいというのもある。ヨルダンやシリアとは違う。韓国でもイランでも、がんがんプレスをかけてくると思うけど、逆にいろんなところでスペースも空くし、いろんな局面で1対1が増えると思う」

 引いた相手を攻めあぐね、スペースのない状況で苦しんできた香川にとって、互いに攻め合う“ガチンコ勝負”は好材料だ。カタール戦の2発で肩の重荷を下ろした背番号10。残り2戦、さらなる爆発が期待できそうだ。

[写真]練習後、報道陣の取材に応じるMF香川真司

(取材・文 西山紘平)

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