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前札幌で“ミスター東京”藤山が現役引退。FC東京のスタッフに就任

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 FC東京は23日、2010年は札幌でプレーしたDF藤山竜仁が現役を引退し、FC東京普及部コーチに就任することを発表した。藤山は鹿児島実業高校を経て1992年にFC東京の前身である東京ガスFCに入団。社員選手の時代を経験しながら、プロ化に進んだFC東京のJ2、J1昇格へと大きく貢献した功労者で“ミスター・東京”の一人だ。

 入団時はボランチやサイドバック、また近年は170cmの身長ながら抜群の読みと上手さでCBも務めるなどユーティリティー性を発揮した。若手選手のお手本、精神的支柱としても貢献してきた。2009年限りでFC東京を退団することになったが、「一つのクラブで終わるのではなく、指導者になるためにも他のクラブを経験したい」として札幌へ移籍した。札幌ではCBのレギュラーを務めたが、年齢面やクラブの若返りの方針などがあって契約を更新されなかった。

 今後はFC東京で後身の指導に当たる。今季はスクールコーチを務める予定。藤山はクラブを通じて「これまでたくさんの応援ありがとうございました。ぼろぼろになるまでと現役にこだわってきましたが、次の夢でもある監督という大きな目標に向かって新たなスタートをきることにしました。さらに強く愛されるチームをめざし、新しい歴史をつくれるように頑張りたいと思います。これからも応援よろしくお願いします」と挨拶している。

 また札幌を通じて「この度、現役を引退しFC東京のスクールコーチに就任することになりました。1年の在籍でしたが、札幌のサポーターの方々には温かく受け入れてもらい、支えていただき本当に感謝しています。これからは、指導者の道に進みますが、またグラウンドで会えることを楽しみにしています。ありがとうございました」と感謝を口にしている。

 将来、FC東京の監督を担う存在である藤山。選手生活は終えるが、新たな夢に突き進む。

以下、プロフィール

●DF藤山竜仁
(ふじやま りゅうじ)
■生年月日
1973年6月9日
■出身
鹿児島県
■身長/体重
170cm/68kg
■血液型
A型
■経歴
1992年 鹿児島実業高校卒業
(1年時)鹿児島県選抜北海道国体出場、インターハイ出場、全国高校サッカー選手権出場
(2年時) 鹿児島県選抜福岡国体3位、全国高校サッカー選手権準優勝、全日本ユース出場
(3年時) 鹿児島県選抜石川国体出場、全日本ユース出場、インターハイ出場、全国高校サッカー選手権出場
1992年 東京ガスFC(JFL)
(1992年)東西対抗戦出場
(1995年)JFLオールスター戦出場
(1997年)JFLベストイレブン
(1998年)JFLオールスター戦出場
    JFLベストイレブン
1999年 FC東京(J2)
2000年 FC東京(J1)
(2004年)ナビスコ杯優勝
(2009年)ナビスコ杯優勝
2010年 コンサドーレ札幌(J2)
■出場記録
※2011年1月23日現在
(JFL)
リーグ戦181試合/11得点
天皇杯16試合/0得点、
(J2)
リーグ戦66試合/1得点
カップ戦8試合/0得点
天皇杯5試合/0得点
(J1)
リーグ戦192試合/1得点
カップ戦38試合/0得点
天皇杯19試合/0得点

(文 近藤安弘)

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