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JFAが代表選手の勝利給や大会ボーナスなど具体的な金額を公表

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 日本プロサッカー選手会(JPFA)が日本代表選手への勝利給の増額など待遇改善を要求している問題で、日本サッカー協会(JFA)は22日、「日本代表選手ペイメント問題に対する当協会の考え」と題し、公式サイト上で見解を発表した。

 JFAによると、JPFA側の要求は、
(1)W杯南アフリカ大会で獲得した賞金の50%の選手への分配
(2)日本代表戦における試合ボーナスの最低金額を選手1人当たり100万円に(上位大会では更なる増額)
(3)大会ボーナスとして、大会賞金の50%の選手への分配(大会賞金がない試合であっても、大会賞金のある同レベルの大会を基準としたボーナスの分配)
 の3点。これに対しJFAは代表選手の勝利給や大会ボーナスなど具体的な金額を公表した上で、「JPFAの要求金額はあまりに過大であり、受け入れることは出来ないと考えています」と指摘。JPFA側の要求を受け入れれば「強化育成や普及活動のための支出や、将来の代表選手の育成のための支出をカットせざるを得ない事態もあり得ます」としている。

 また、JPFA側が今後の交渉次第で代表戦のボイコットも辞さない構えを見せていることについて「『ボイコット』は日本代表チームを応援しているファン・サポーターへの冒涜であり、当協会は『ボイコット』を交渉材料にするJPFAの姿勢を大変残念に感じています」と不快感を示している。

以下、JFAサイトより日本代表選手の現在の待遇

<日当>
1日1万円

<勝利ボーナス>
※引き分けは半額
Sランク:200万円(W杯)
Aランク:30万円(コンフェデ杯、アジア杯、W杯予選)
Bランク:20万円(東アジア選手権、アジア杯予選、キリン杯、FIFAランクTOP10との親善試合)
Cランク:15万円(FIFAランクTOP11~20との親善試合)
Dランク:10万円(FIFAランクTOP21以下との親善試合)

<大会ボーナス>
[W杯]
優勝:5000万円
2位:3000万円
3位:2000万円
ベスト4:1000万円
ベスト8:800万円
ベスト16:600万円
[コンフェデ杯]
優勝:300万円
2位:150万円
3位:100万円
[アジア杯]
優勝:200万円
2位:100万円
3位:50万円
[東アジア選手権]
優勝:100万円
2位:50万円
3位:25万円
※上記金額を該当選手全員に一律支給


1000万円(最高額)
※最終予選に出場した選手が対象となり、その出場実績に伴い金額が算出

<所属クラブ(国内)への支払い>
派遣費:1日5万円
傷害等による出場不能期間の補償:1日3万円

(文 西山紘平)

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