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[PSM]浦和が今季初勝利、高崎が決勝ゴール

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[2.27 プレシーズンマッチ 栃木0-1浦和 栃木グ]

 Jリーグプレシーズンマッチ、栃木SC浦和レッズ戦が27日、栃木県グリーンスタジアムで開催され、FW高崎寛之の決勝ゴールで浦和が1-0で勝利した。鳥栖戦(1-2)、大宮戦(0-3)とPSMで連敗していた浦和にとって、待望の今季初の白星獲得となった。

 ペトロヴィッチ監督就任後、初の勝利となったが試合内容は満足のいくものではなかった。待望の先発出場を果たした新助っ人のFWマゾーラは動き出しのタイミングが合わず、連携不足を露呈。チームは決定的なチャンスをつくれずに、栃木に押し込まれ、前半のシュートは終了間際にMF柏木陽介が放った1本に留まった。反撃の糸口がつかめずに、ハーフタイムにはサポーターから大きなブーイングを浴びた。

 そんな苦しむチームを勝利に導いたのが高崎だった。後半15分、柏木に代わってピッチへ送られると、再三好機を演出。同25分にはFWエスクデロ・セルヒオの右クロスをDFと競り合いながらゴール正面で受けると、胸トラップから右足でシュートを打った。これは惜しくもクロスバーを叩いたが、停滞していた攻撃陣に新たなリズムを呼び込んだ。そして同29分、待望のゴールが生まれた。後半からFWマゾーラに代わって出場していたFW原口元気が左サイドをドリブル突破。DFと並走しながら、中央へクロスを上げると、これを高崎がダイビングヘッドで押し込んだ。

 浦和の攻撃陣は今季も層が厚く、実力者揃い。清水からはFW原一樹が加入した。しかし、原が21日の練習試合で右手の手根骨を骨折。手術を行い、全治2~3週間と診断された。そんな状況下で、高崎に巡ってきたのが途中出場のチャンスだった。先発していたFWエジミウソン、FW田中達也、FWマゾーラがゴール前で決定的な仕事が出来なかったのに対して、決勝弾を決めてアピールを果たしてみせた。

 高崎は試合後のインタビューで「内容は良くなかったですけど、今は勝つことが大事なので勝てて良かった。勝ってチームの雰囲気も良くなっていくと思うので、いい開幕が迎えられるように準備をしたい」と5日のJリーグ開幕戦へ向けて意気込んだ。PSMで初勝利を挙げた浦和は、5日に開幕戦を迎え、敵地で神戸と激突する。

(文 片岡涼)

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