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名古屋は攻守で持ち味出せず完敗、ピクシー「メンタリティを変えていかないと」

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[3.1 ACL GL第1節 杭州緑城2-0名古屋 浙江黄龍]

 歓喜に沸く緑のサポーターたちを横目に名古屋グランパスの選手たちは下を向くしかなかった。先月26日に行われた富士ゼロックススーパーカップから中2日だった影響もあったのか、この日の選手たちの動きは90分間を通じて精彩を欠いた。

 試合後のテレビインタビューでストイコビッチ監督が「次へ向けては戦い方、メンタリティを変えていかないといけない」と振り返ったが、名古屋はホームの杭州緑城のアグレッシブさに受身に立ってしまった。球際で選手の出足は遅く、セカンドボールを拾えないために主導権をつかめない。持ち味の攻撃サッカーを発揮することができなかった。

 富士ゼロックススーパーカップで右太ももを負傷したFW玉田圭司が強行出場した。前半33分には玉田が持ち前のスピードを武器に相手陣内でボールを奪い、シュート狙ったが、ゴールを挙げることはできなかった。エースFWケネディも徹底マークされ、ボールをうまく収めることができなかった。中も外も封じられては、ゴールを決めることは難しい。

 守備面も、どこかいつもの強さがなかった。幾度もDFラインの裏を狙われ、後手に回ることが多かった。後半15分には簡単にクロスを上げられて、PA内へ飛び込まれるとフリーでシュートを打たせて1失点目につながった。強力な相手攻撃陣を前に、前半立て続けに訪れたピンチを防いでいたGK楢崎正剛だったが、2失点目のシーンでは呆気なく頭上を抜かれ、ループシュートを決められた。

 攻守ともに噛み合わず、まさかの敗戦となったが、まだまだACLは始まったばかり。ストイコビッチ監督は「次節へ向けては今回負けてるので、確実に勝ち点3が欲しい」と前を向いた。第2節は15日に行われ、名古屋はホームでアルアイン(UAE)と対戦する。その前の5日には連覇を目指すJリーグも開幕し、横浜FMとの試合が控えている。この敗戦を引きずらずにリーグ戦で切り替え、第2節へ臨みたい。

(文 片岡涼)

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