SB内田篤人が所属するシャルケ04(ドイツ)が9日、ホームで行われた欧州CL決勝トーナメント1回戦第2戦のバレンシア(スペイン)戦に臨み、3-1の勝利を収めた。この結果、2戦合計4-2で準々決勝進出を果たしている。

　シャルケ04はエースFWのクラース・ヤン・フンテラールが負傷欠場したため、FWラウル・ゴンサレスの相棒にはFWマリオ・ガブラノビッチを起用。また、注目の内田は右SBで公式戦8試合連続の先発出場を果たしている。メンバー表

　試合は前半17分、アウェーのバレンシアが先制する。左サイドで内田と対峙したMFパブロ・エルナンデスが縦パスを送ると、メフメト・トパルがゴール前にクロス。オーバーラップしていたDFリカルド・コスタが頭で合わせて貴重なアウェーゴールを挙げ、2戦合計2-1とバレンシアがリードを奪った。

　ホームのシャルケ04もすぐさま反撃を開始。前半40分にゴール正面のFKを獲得すると、MFジェファーソン・ファルファンがこれを直接沈めて2戦合計2-2のイーブンに戻した。

　後半に入るとペースはシャルケ04が握る。後半7分、左サイドのクロスからファルファンがシュートを放つと、バレンシアGKビセンテ・グアイタがセーブ。このこぼれ球をガブラノビッチが押し込み、シャルケ04が逆転に成功した。

　同点に追いつけばアウェーゴールの差で逆転できるバレンシアもここから猛攻を開始。中盤のM・エルナンデスを下げてFWロベルト・ソルダードを投入し、スクランブル体制に入ってゴールを狙った。

　しかし、粘り強い守備を見せるシャルケ04はバレンシアにゴールを許さず。逆に試合終了間際、カウンターからファルファンがドリブルで独走し、最後はループシュートで駄目押し点を決めてシャルケ04の勝利を決定付けた。

　この結果、シャルケ04は07-08シーズン以来となる準々決勝進出を果たす。一方、敗れたバレンシアは06-07シーズン以来4季ぶりの準々決勝進出はならなかった。

　また、この試合でフル出場を果たした内田は、昨季のCSKAモスクワ(ロシア)MF本田圭佑以来、日本人として史上2人目の欧州CL準々決勝進出を決めている。

[写真]チームメイトと抱擁を交わす内田

(文　宝田雅樹)

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