beacon

C大阪は守護神がPKストップも零敗…日本勢4チームは中国勢に1分3敗

このエントリーをはてなブックマークに追加

[3.16 ACL第2節 山東魯能2-0C大阪 山東]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は16日、グループリーグ第2節を行い、G組のセレッソ大阪は敵地で山東魯能(中国)と対戦し、0-2で敗れた。前半22分、32分と失点すると、後半29分のPKのピンチはGKキム・ジンヒョンが防ぎ、同37分には山東が退場者を出して数的優位に立ったが、1点が遠かった。なお、この日開催予定だった鹿島対シドニーFC戦(カシマ)は11日に起きた東北地方太平洋沖地震の影響で延期されている。

 C大阪は2日のACLアレマ・インドネシア戦(2-1)、5日のJリーグG大阪戦(1-2)と同じ先発メンバーで臨んだ。4-2-3-1のシステムで、2列目は右から倉田秋、キム・ボギョン、乾貴士と並び、1トップにはアレマ戦で2得点を決めたFWホドリゴ・ピンパォンが入った。
 山東は中盤をダイヤモンド型にした4-4-2で、韓鵬と王永珀が2トップを組んだ。
[スタメン&布陣はコチラ]

 アウェーに乗り込んだC大阪だが、前半10分にはキム・ボギョンが際どい直接FKを放つなど立ち上がりは一進一退の攻防となった。均衡が破れたのは前半22分。山東は王永珀の右CKをニアでそらし、ゴール正面からDFレナトが右足で先制点を奪った。

 早めに同点に追い付きたいC大阪は前半28分、カウンターから乾がドリブルで持ち上がり、前線にスルーパス。PA内に切れ込んだピンパォンが右足で狙ったが、シュートはGKの好守に阻まれる。同30分には乾が戻したボールをMF中後雅喜がダイレクトで強烈な右足ミドルを放つも、GKに抑えられた。

 すると前半32分、山東は高い位置でボールを奪い、ショートカウンター。韓鵬のラストパスに抜け出した王永珀がGKとの1対1から右足でゴール左隅へ流し込み、2-0とリードを広げ、前半を折り返した。

 C大阪は後半開始からDF上本大海に代えてDF藤本康太、乾に代えてFW小松塁を投入。藤本はそのままCBに入り、小松はピンパォンと2トップを組み、4-4-2にシステム変更した。

 前線で小松が起点となり、チャンスをうかがうものの、後半10分の小松のシュートはGKがキャッチ。両SBのDF高橋大輔、DF丸橋祐介も積極的に攻撃参加し、相手陣内へ攻め込むが、クロス、シュートの精度を欠いた。

 C大阪は後半26分、キム・ボギョンに代えてMF清武弘嗣を投入し、最後のカードを切る。直後の同27分、DF茂庭照幸がPA内で途中出場のFWオビーナを倒したとしてPKを献上。一度は決められたが、オビーナがPKを蹴る前に山東の選手がPA内に進入していたためやり直しとなると、オビーナの2度目のキックはGKキム・ジンヒョンが手に当て、ボールはゴールポストに跳ね返る。絶体絶命のピンチを守護神が救い、0-2のまま試合は終盤に入った。

 後半37分には山東のMF崔鵬がPA手前で倉田を倒し、2枚目の警告で退場に。残り7分間、数的優位に立ったC大阪は最後の猛攻を仕掛けるが、山東の体を張ったディフェンスに跳ね返され、ゴールを奪うことはできなかった。

 前日15日の天津泰達戦に1-2で敗れたG大阪に続き、中国勢に連敗。第1節で杭州緑城に0-2で敗れた名古屋、上海申花と0-0で引き分けた鹿島を含め、いずれもアウェー戦ながら今大会の日本勢は中国勢に1分3敗となった。

[写真]山東戦、期待の乾(右)は途中交代

(文 西山紘平)

▼関連リンク
ACL2011特設ページ

TOP