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チャリティーマッチも「真剣勝負」、44歳カズがザックジャパンと夢の対決

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 「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ がんばろうニッポン!」(29日、長居)に出場するJリーグ選抜「Jリーグ TEAM AS ONE」のメンバー20人が22日、発表され、元日本代表FW三浦知良(横浜FC)がJリーグの大東和美チェアマンとともに記者会見に出席した(メンバーはこちら)。

「地震が起きてから自分に何ができるのか、ずっと考えていた。言葉で表せないものもあって、サッカーで何か協力できることがあればとずっと思っていた。その中でチャリティーマッチの話をもらい、サッカー界をあげてみんなでやろうとしていることに自分も参加できるということを誇りに思うし、うれしさを感じている。自分が協力して、少しでも明るい方向に向かってくれればいいなと思っている」

 被災地の人々へサッカー選手として何ができるのか。「自分がプレーすることで何か伝えられるのか、本当に伝わるのか、いつも不安に思う。本当に届けられるのかという思いが頭にある」と率直の心境も口にする。それでも、大東チェアマンは「20人に連絡して、一番最初に返事をくれたのがカズ選手でした」と明かした。44歳のキングがだれよりも早く、いの一番に日本のために立ち上がった。

「チャリティーマッチだけど、グラウンドに立てば、向こうは日本代表の誇りとプライドで戦ってくるだろうし、Jリーグ選抜はJリーグ選抜でプライドがある。お互いに全力で力を出し切ると思うし、真剣勝負だと思っている」

 試合をするからには勝利を目指すのはプロとして当然のこと。「今、自分にできることをやって、具体的に何が伝えられるのかは言えないけど、全力でプレーするだけだと思っている」。カズ対ザックジャパン。日本に元気と勇気を届ける夢の対決が実現した。

「Jリーグ TEAM AS ONE」メンバー

[写真]記者会見を行ったFW三浦知良(左)と大東和美チェアマンが握手をかわす

(取材・文 西山紘平)

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