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サッカーで日本に勇気を!J選抜・佐藤寿「アツイ試合を見せたい」

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 「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ がんばろうニッポン!」(29日、長居)で日本代表と対戦するJリーグ選抜チーム「Jリーグ TEAM AS ONE」は、きょう27日に試合会場のある大阪入り。東京都の羽田空港からは被災地・仙台の代表としてチャリティマッチに参加するMF関口訓充(仙台)、元仙台のFW佐藤寿人(広島)、MF中村俊輔(横浜FM)、MF中村憲剛、DF小宮山尊信(ともに川崎F)、FWハーフナー・マイク(甲府)、FW原口元気(浦和)の7人が出発し、サッカーで震災地、そして日本を元気付けることを誓った。

 「皆さんと共に」(佐藤)「心一つに」(中村憲)「共に進もう」(関口)「Mind-1-日本」(小宮山)「チカラをひとつに。」(原口)「Let's live strong together」(ハーフナー)「みんな応援しています。頑張ってください」(中村俊)。

 出発を控えた7選手が羽田空港に設置されたメッセージボードにエールを書き込んだ。この日は被災地へ向けて言葉でメッセージを発信したが、サッカー選手だからこそできることはやはりピッチで、サッカーでメッセージを伝えること。Jリーグ、日本サッカー界の代表としてピッチに立つ一戦へ向けて中村俊は「見ている方が少しでも励まされるように、気持ちが表れるプレーが何回も出て、お互いにいいプレーを出し合って競技場がひとつになって、それが災害に遭われている方に伝われば。精一杯プレーして、ひとりでも多くの方に気持ちが伝わるように頑張る」と言い切った。

 Jを代表する選手たちがアジアカップを制した日本代表と戦う「ドリームマッチ」。だが、選手たちはオールスターゲームのような“お祭り”ではないことを強調する。佐藤は「とにかくこの試合に限ってはオールスターではない真剣勝負。勝ちに行く試合をすることでこの試合の意味合いも大きくなる。(被災された方々には)真剣勝負から何かを感じてもらいたい」

 震災後、各地で支援活動が高まり、選手、関係者、サポーター「サッカーファミリー」がひとつになって行動を起こしてきた。街頭募金に始まり、チャリティーオークション、そしてチャリティマッチ・・・・・・。サッカー界の仲間だけでなく、未だ震災の影響に苦しんでいる人々のために高まってきた力に後押しされた選手たちが今回、全力プレーでメッセージを伝える。

 日本代表を相手に戦う「Jリーグ TEAM AS ONE」の練習期間はあす28日の一日だけ。それでも「とにかくアツイ試合を見せたい」と誓った佐藤や被災地から試合に臨む仙台、鹿島の選手たちが代表チームに負けない気持ちと戦いぶりで被災者たち、そしてニッポンに勇気を届ける。

[写真]チャリティマッチ出場のため羽田空港を出発したJ選抜の選手たち。左から原口、ハーフナー、関口、小宮山、大東チェアマン、中村俊、中村憲、佐藤
(取材・文 吉田太郎)

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