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国歌斉唱の倉木さんやスタジアム管理の大阪市などが『無償』を申し出。なでしこジャパンに岡田前監督も支援活動

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 29日の「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ がんばろうニッポン!」において、続々と“サポーター”が登場している。日本サッカー協会は27日、今回のイベントにおいて、関係各所の支援・協力体制を発表した。

 試合会場となる大阪長居スタジアムや練習で使用したキンチョウスタジアムは、大阪市ならびに財団法人大阪市スポーツ・みどり振興協会が管理するが、これらの使用料金がすべて無償になった。

 また試合当日の国歌斉唱には、京都の立命館大出身という縁もあり、歌手の倉木麻衣さんが務めることが決まったが、倉木さんは今回のイベントの主旨に賛同し、ノーギャラで歌うことを申し出てくれたという。

 そのほか、関西に本拠地を置くガンバ大阪やセレッソ大阪、京都サンガF.C.やヴィッセル神戸の4クラブ、またJリーグ選手OBなど総勢約90人のほか、佐々木則夫監督をはじめなでしこジャパンのメンバーも長居スタジアムに集結し、試合前に募金活動を行う。

 それだけではない。チャリティーマッチのグッズをアディダスジャパンなどが製作・販売し、その収益を全額、日本サッカー協会を通じて日本赤十字社に寄付するが、その販売ブースの一つに前日本代表監督の岡田武史氏や評論家のセルジオ越後氏、元日本代表FWの小倉隆史氏が訪問し、“販売員”として協力を呼びかける。試合当日の午後5時から6時までの間、長居スタジアムメインスタンド入口(南)付近のチャリティーグッズ販売ブースでグッズ販売のサポートを行う。

 まさに日本サッカー界が一体となって、復興へ向けた支援活動を行う。この日、日本代表イレブンを激励に訪れた日本協会の小倉純二会長は、関係各所の温かい支援について「いろんなところが協力を申し出てくれた。ありがたいこと。本当に感謝したい」と何度もお礼の言葉を並べた。

(取材・文 近藤安弘)

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