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引き分けを悔やむ小笠原、「結果を出して喜ばせたかった」

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[4.6 ACL第3節 水原三星1-1鹿島 水原]

 敵地での勝ち点1にも満足できなかった。鹿島アントラーズのMF小笠原満男は1-1で終わった試合後のインタビューで「勝ちたかった。悔しいです」と唇をかみ、厳しい表情を崩さなかった。

 東日本大震災後、初の公式戦。クラブハウスやカシマスタジアムが損傷するなどチーム活動は一時休止を余儀なくされ、出身地の岩手県は甚大な津波被害を受けた。「僕らは食べるものも十分あるし、十分トレーニングもできた。結果を出して喜ばせたかった」。被災地の人々のために勝つことしか考えていなかったが、あと一歩及ばなかった。

「でも、すぐに試合がある。次こそは勝って、みんなを喜ばせたい。勝つしかないし、みんなで一丸となって、勝って日本に帰りたい」

 13日のシドニーFC戦に向け、チームは韓国から直接オーストラリアに移動する。次こそは勝ち点3を。海の向こうから被災地へ届ける今季公式戦初勝利を誓っていた。

(文 西山紘平)

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