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宮市1アシスト、クロスバー直撃ヘッドも

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 オランダ・エールディビジ、フェイエノールトのFW宮市亮は10日、アウェーのユトレヒト戦に先発フル出場。前半32分には左CKからDFケヴィン・レールダムのゴールをアシストし、チームの4-0勝利に貢献した。

 4-3-3システムの左FWとして先発した宮市が2連敗中だったチームにゴールをもたらし、ザックジャパン入りへアピールした。MFリロイ・フェルのヘディングシュートで先制して迎えた32分だ。左CKのキッカー、宮市の右足キックは緩やかな弧を描いてゴールエリアへ。GKが飛び出すことのできない絶妙なコースへ飛んだボールに走り込んだレールダムが頭で押し込み、2-0とした。

 2試合連続無得点だったチームは後半にもFWディエゴ・ビセスヴァルとMFジョルジニオ・ワイナルドゥムのゴールで加点し、4得点。この勢いに乗って宮市も7試合ぶりとなるゴールを目指した。結局ゴールこそなかったが、前半21分にはレールダムの右ロングスローをフェルが後方へそらしたところへ走り込み、クロスバー直撃のヘディングシュート。前半ロスタイムにはPAでこぼれ球を拾ってから決定的な右足シュートを放ち、後半には積極的なドリブルから左足シュートへ持ち込んだ。

 果敢にゴールへ迫りながら無得点に終わり、試合後も明るい表情を見せることのなかった宮市。まだミスでボールを失う場面もある、ただ、ビセスヴァルが決めた3点目の場面では、後方から脅威的なスピードでスペースへと走り込み、ビセスヴァルのシュートコースをつくり出すなど、荒削りながらも存在感は十分にある。欧州組中心で南米選手権に参加する案が浮上している日本代表入りへ印象的な90分間だった。

(文 吉田太郎)

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