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2得点でチームを救った金崎「うまく入って良かった」

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[4.12 ACL第2節(延期分) 名古屋4-0アルアイン 瑞穂陸]

 がけっぷちの名古屋グランパスを救ったのは、4-4-2の右MFで先発した金崎夢生だった。前半27分、FWケネディのスルーパスに抜け出して左足で先制点を決めると、前半のロスタイムには、左SBの阿部翔平のクロスからヘディング弾。前半だけで2-0とリードを広げる大きな活躍を見せた。

「1点目はジョシュア(ケネディ)のボールがすごく良かったので、ゴールキーパーを外してシュートを打つだけでした。2点目もアベちゃんのボールが良かった。うまく入って良かったです」

 試合後のテレビインタビューで、本人は味方のパスが良かったと謙遜気味に話したが、さすがのゴールだった。FW玉田圭司が負傷欠場した中、勝ち点3をつかまないといけない試合で、先制&追加点と一人で得点を稼いだことは大きい。ここまで名古屋は1分1敗と勝ち点1の最下位だった。もしこの日、アルアインに勝てなかったら、残り3試合での逆転決勝トーナメント進出は、より厳しいものになっていた。

 金崎の2得点で攻撃陣が勢いづき、オウンゴールも含めて今季最多の4得点を奪った。ストイコビッチ監督は「我々の攻撃陣、クオリティーを持った選手がたくさんいる。前半で2点取った。攻撃陣が奮起してくれた」と金崎らを高く評価した。

「チームとしてはぜひとも勝ち点3が欲しかったので、それに貢献できた。次はアウェーですけど、しっかりと勝って、勝ち点3を持って帰りたい」

 金崎はこの日が今季初ゴール。これでさらに勢いに乗れることだろう。次節は4月20日で、敵地で首位のFCソウル(韓国)と戦う。FCソウルは勝ち点7で、名古屋は勝てば勝ち点で並ぶことができる大一番。厳しい戦いになることは間違いないが、若きアタッカーは勝利に導くつもりだ。

(文 近藤安弘)

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