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00年3冠を思い出せ!鹿島・小笠原&曽ヶ端が国立競技場マッチに自信

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 ACLアウェー連戦の韓国、オーストラリア遠征から14日に帰国した鹿島アントラーズが、15日、鹿嶋市での練習を約10日ぶりに再開。13日のシドニーFC戦に先発出場したメンバーはランニングのみの軽めの調整を行った。

 今後は19日にACL水原戦、そして23日にJリーグ再開初戦となる横浜FM戦が、いずれも国立競技場で14時にキックオフされる。東日本大震災の影響でホームのカシマスタジアムが使えるようになるのは6月15日からという厳しい状況ながら、頼もしいのがMF小笠原満男とGK曽ヶ端準のベテラン勢だ。

 ともに98年に鹿島入り。02年W杯日韓大会を2年後に控えた00年は、カシマスタジアムの改修工事のため国立競技場をホームとして戦い、Jリーグ、ナビスコ杯、天皇杯で優勝した。93年から始まったJリーグの歴史の中で3冠の金字塔を打ち立てたクラブは、後にも先にもこの年の鹿島以外にない。

「このチームはこういうときこそ頑張れる。3冠の年も今年よりもっと多くの試合を国立競技場でやった。今年も、やっぱりアントラーズだと言ってもらえるように勝ちたい」と小笠原。曽ヶ端も「3冠の年も国立を多く使って力を発揮したから」と力強い。

 思い起こせば99年、鹿島はクラブ史上最悪の年間9位に甘んじ、その翌年に3冠を達成した。あれから11年、今度は被災からの復興。国立競技場を舞台に、当時を知るベテラン勢が気を吐いてくれそうだ。
(取材・文 矢内由美子)

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