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FIFAはコパ・アメリカの欧州組招集に介入せず

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 国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長は、7月の南米選手権(コパ・アメリカ)で日本代表の欧州組招集に拘束力がないことをあらためて明言した。スポーツニッポンWeb版などによると、同会長は訪問先のコスタリカで「FIFAは現行法に反する決定は下せない。唯一の解決法は日本への同情と連帯意識でクラブが選手を出すかどうか」と話し、日本代表の選手招集にFIFAは介入しないことを明らかにしたという。

 南米サッカー連盟の主催大会であるコパ・アメリカでは、南米10ヵ国の代表チームには欧州クラブ所属の選手の招集にも拘束力があるが、招待国である日本にはない。そのためアルゼンチンサッカー協会のグロンドーナ会長は、例外的措置として日本人の欧州組にも拘束力を持たせるようFIFAに働きかけ、南米連盟が招集を保証すると明言していた。

 今回のブラッター会長の発言により、従来通り、欧州の各クラブに日本人選手を派遣する強制力は生じない。今後は南米連盟、日本協会が直接各クラブと交渉し、協力を求めていく必要がある。日本協会は最低でも欧州組15人の招集をコパ・アメリカ出場の条件としている。

(文 西山紘平)

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