フェイエノールトのFW宮市亮がプロ初となる1試合2得点を決めた。ホームに最下位・ウィレムIIを迎えての一戦。1-1の前半29分、DFモコチョのスルーパスからMFメイウビスがPA内右サイドに抜け出し、マイナスに折り返すと、ゴール中央に走り込んだ宮市が右足ダイレクトでゴールネットに叩き込んだ。

　初ゴールを決めた2月12日のヘラクレス戦(2-1)以来、8試合ぶりのゴールが決勝点に。0-1の前半27分に左CKから2試合連続となるアシストを記録していた宮市は2-1の後半10分にも再び左CKから2アシスト目。5-1の後半36分には自身2得点目を決めるなど4得点に絡む活躍を見せ、チームを6-1の快勝に導いた。

　フェイエノールトは前半20分に直接FKを決められ、最下位に沈むウィレムにまさかの先制点を許したが、3トップの左FWで10試合連続先発出場を果たした宮市がチームの窮地を救った。

　前半25分、左サイドでボールを持つと、果敢に1対1を仕掛け、スピードでDFをかわしてゴール前にクロスを送る。同27分には宮市の左CKからMFワイナルドゥムがヘディングシュート。ゴールラインぎりぎりのところでDFが防いだが、すでにゴールラインを割っていたとして1-1の同点に追い付いた。

　その2分後に宮市が勝ち越しゴール。あっという間に試合をひっくり返し、一気にウィレムを攻め立てた。前半ロスタイムには右サイドからの大きなサイドチェンジを宮市が頭で落とし、マークに来たDFをあっさりかわす。そのまま中に切れ込み、右足でゴールを狙ったが、シュートは浮いてしまった。

　2-1で折り返した後半10分には左CKから正確なキックでDFインディの追加点を呼び込み、2アシスト目。同12分にカスタイニョスのPK、同29分にワイナルドゥムのゴールで5-1とリードを広げると、ゴールラッシュを締めくくったのも宮市だ。

　後半36分、MFファン・ハーレンのスルーパスに抜け出したワイナルドゥムがGKと1対1を迎える。シュートはGKに弾かれたが、ゴール前に詰めた宮市が左足で押し込んだ。この日の2得点で通算3得点とした宮市。6試合連続のフル出場も果たし、チームの大勝に大きく貢献した。

[写真]プロ初の1試合2得点を決めたFW宮市亮(写真は3月13日のNAC戦)

(文　西山紘平)