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ルーキー荒堀が開始40秒弾、横浜FCが2連勝の湘南下し今季初勝利

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[4.30 J2第9節 湘南0-1横浜FC 平塚]

 J2第9節は30日、各地で10試合を行い、平塚競技場では2連勝の湘南ベルマーレと2連敗の横浜FCが対戦した。横浜FCは前半1分、同志社大から今季入団したルーキーのMF荒堀謙次が先制点。この1点を最後まで守り抜き、1-0で今季初勝利を飾った。

 湘南は前節23日の札幌戦(1-0)と同じ先発メンバー。FW佐々木竜太を1トップに、2列目は右からMFアジエル、MF坂本紘司、MF菊池大介と並ぶ4-2-3-1だった。
 横浜FCは23日の鳥栖戦(1-3)から先発を1人変更。システムは同じ4-4-2で、右MFの寺田紳一に代わり大卒ルーキーの荒堀がプロ初先発となった。
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 先発に抜擢された荒堀がいきなり期待に応えた。横浜FCは試合開始40秒、右サイドからドリブルでPA内に切れ込んだ荒堀がそのまま右足を振り抜く。DFのプレッシャーをものともせず、豪快にゴールネットに突き刺し、プロ初ゴールとなる先制点を決めた。

 幸先良くリードを奪った横浜FCは前半14分にも決定機を迎える。MF高地系治のシュートがDFに当たったこぼれ球にMF藤田優人が反応し、フィニッシュ。しかし、至近距離からのシュートはGK西部洋平の体を張ったセーブに阻まれた。

 湘南は徐々にボール支配率を高め、主導権を握ると、横浜FCはファウル覚悟の激しいディフェンスを見せ、なかなかチャンスをつかめない。前半34分、菊池の左FKからこぼれ球を佐々木がオーバーヘッドで狙うが、DFがブロック。前半終了間際には坂本の縦パスをアジエルがポストプレーで落とし、フリーで走り込んだMFハン・グギョンが狙ったが、シュートは大きく上に浮いてしまった。

 1点リードで前半を折り返した横浜FCは後半開始から2人を交代。MF佐藤謙介、FW西田剛に代えてMF野崎陽介、FW難波宏明を投入した。野崎は左MFに入り、高地がボランチにポジションを移した。

 早めに同点に追い付きたい湘南だが、後半に入っても効果的な崩しの形を見せられず、1点ビハインドのまま時計は進む。後半18分にはハン・グギョンに代えてFW巻佑樹を投入。坂本がボランチに下がり、4-4-2にシステムを変更した。

 湘南は後半22分、MF永木亮太が右サイドからドリブルで切れ込む。自らシュートも打てたが、パスを選択し、アジエルが左足で狙ったが、DFのブロックに阻まれた。同27分にも決定機をつくり、DF石神直哉の正確なサイドチェンジを受けた佐々木が落とし、永木が強烈な右足ミドル。しかし、これもGKのセーブに阻まれた。

 後半31分には菊池に代えてDF岩上祐三をピッチに送る。中盤の右に岩上、左に石神が入る3-4-3にシステムを再変更。同38分、佐々木に代わってFW高山薫が入り、最後のカードを切った。

 攻撃的布陣で最後の攻撃を仕掛ける湘南だが、体を張ったディフェンスを見せる横浜FCの牙城を崩せない。後半ロスタイム、石神の直接FKもわずかに枠を外れ、0-1で今季初黒星。横浜FCは後半44分からFW藤田祥史に代えてFW三浦知良を投入して逃げ切り、今季3試合目で待望の初勝利を挙げた。

(取材・文 西山紘平)

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