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セットプレーから興梠2発!!鹿島は今夜にもグループリーグ突破決定

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[5.3 ACL第5節 鹿島2-0上海申花 国立]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は3日、グループリーグ第5節を行い、H組の鹿島アントラーズはホームで上海申花(中国)と対戦し、2-0で勝利した。前半32分、FW興梠慎三のゴールで先制すると、後半35分にも興梠が2得点目。2勝3分で勝ち点を9に伸ばした鹿島は、同日夜に行われる水原三星(韓国)対シドニーFC(豪州)の試合で水原が勝てば、10日の最終戦・シドニーFC戦を待たずにグループリーグ突破が決まる。

 鹿島は4月29日のJ1福岡戦(2-1)で負傷交代したDFアレックスが欠場。代わってDF新井場徹が左SBで先発し、CBではDF中田浩二が公式戦2試合ぶりに先発した。
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 立ち上がりからボール支配率を高め、試合の主導権を握る鹿島に対し、上海申花の守備陣はファウルで止める回数が多く、鹿島は立て続けにセットプレーからチャンスをつくった。

 前半17分、ゴール正面やや右の位置でFKを獲得すると、MF野沢拓也が直接狙ったボールはGKが好セーブ。同18分には野沢の右FKから興梠が頭で合わせたが、ヘディングシュートはゴール左へ。同20分、MF小笠原満男の左FKをFW大迫勇也がそらし、興梠がオーバーヘッドで狙った場面は危険なプレーとしてファウルを取られた。

 均衡を破ったのは、やはりセットプレーだった。前半32分、左サイドからのFK。小笠原のピンポイントキックに興梠が頭で合わせる。興梠の公式戦4試合ぶりのゴールで鹿島が先制に成功した。

 上海申花は前半42分に早くも選手交代を行い、DFシォン・フェイを投入して3-5-2にシステムを変更。後半に入ると、徐々に流れを引き寄せ、後半1分、FWドゥビエルが右足ミドル。同4分にはMFユー・タオの右FKにDFチュウ・チャンイーがヘディングで合わせたが、ゴール左に外れた。

 2点目を取って試合を決定付けたい鹿島だが、単純なパスミスが多く、なかなかボールを前に運べない。後半11分にはドゥビエルにドリブルでゴール前まで切り込まれ、至近距離からのシュートはGK曽ヶ端準がなんとかセーブ。同16分にもドゥビエルのスルーパスからDFジャン・ジャジュンに抜け出されたが、曽ヶ端が1対1を防ぎ、決定的なピンチをしのいだ。

 鹿島は後半22分、大迫に代えてMFフェリペ・ガブリエルを投入するが、なかなかリズムを取り戻せない。後半30分にもMFフェン・レンリャンの強烈なシュートを曽ヶ端がビッグセーブ。守護神の再三の好守で、1点リードのまま試合は終盤に入った。

 後半34分、DF新井場徹の左クロスに野沢がダイビングヘッドで飛び込むもGKの好セーブに阻まれた鹿島。CKを獲得すると、DF西大伍に代えてDF伊野波雅彦を投入し、守備固めに入ったところで待望の追加点が生まれた。

 後半35分、野沢の右CK。フェリペ・ガブリエルがヘディングシュートを放つと、一度はGKが防いだが、こぼれ球を興梠が押し込んだ。興梠のこの日2点目で2-0。またもセットプレーから貴重なゴールを奪い、試合を決定付けた。

 鹿島は後半40分、野沢に代えてMF柴崎岳を投入。4月29日の福岡戦でJデビューを果たした期待のルーキーが公式戦2試合連続の途中出場でACL初出場を果たし、そのまま2-0で逃げ切った。

(取材・文 西山紘平)

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