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13得点中8得点がセットプレー、岩政「攻撃がうまくいってるとは思わない」

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[5.3 ACL第5節 鹿島2-0上海申花 国立]

 グループリーグ突破をほぼ決定付ける勝利にも、あえて苦言を呈した。FK、CKからFW興梠慎三が2得点を決め、上海申花を2-0で下した鹿島アントラーズ。試合後、DF岩政大樹は「セットプレーから点が取れると楽になるのは試合の鉄則だけど、どちらかと言うと、セットプレーでしか点を取れていないことの方が気になる」と厳しい表情を崩さなかった。

 富士ゼロックススーパー杯、J1、ACLを含め、今季公式戦9試合で13得点を挙げている鹿島だが、直接FKを含め、FKから3得点、CKから5得点と、計8得点をセットプレーから決めている。流れの中から決めたのは5得点で、うち1得点は相手のオウンゴールだった。

 リーグ戦初勝利を飾った4月29日の福岡戦(2-1)、も逆転となる決勝点を決めたのはCKに合わせた岩政。「崩しての得点チャンスがそんなに見当たらない。攻撃がうまくいっているとは思っていない」。この日も単純なパスミスが多く、なかなかボールを前に運べず、前線の連動性を欠き、効果的な縦パスも少なかった。今季初の公式戦連勝。それでも、リーグ王者奪回、悲願のアジア制覇を目指すうえで、満足するわけにはいかなかった。

[写真]セットプレーからゴールを狙うDF岩政大樹

(取材・文 西山紘平)

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