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初挑戦で決勝T! C大阪が4発快勝で予選2位突破!!

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[5.10 ACL第6節 C大阪4-0山東魯能 長居]

 初挑戦で突破! AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は10日にグループリーグ最終戦を行い、G組の2位セレッソ大阪は、ホームの長居スタジアムで3位の山東魯能(中国)と対戦した。C大阪は引き分け以上でグループリーグ2位通過が決まる中、前半39分にFWホドリゴ・ピンパォンが先制点。後半1分にはMF清武弘嗣が追加点を決めるなど攻撃陣が爆発し4-0で勝利。敵地で0-2完敗だった相手を下し、初挑戦のACLにグループ2位で、クラブ史上初の決勝トーナメント進出を決めた。

 C大阪はMFマルチネスが出場停止のため、MFキム・ボギョンがボランチに回った。また、7日の仙台戦で同点弾を決めるなど調子を上げているFW小松塁が先発を果たした。

 システムは4-5-1から4-4-2に変わりGKはキム・ジンヒョン、DFラインは右から高橋大輔、茂庭照幸、上本大海、丸橋祐介。ダブルボランチは中後雅喜とキム・ボギョンが組み、2列目は右に清武弘嗣、左に乾貴士が入った。2トップは小松塁とホドリゴ・ピンパオンが組んだ。

 山東魯能は4-4-2を採用。長身でパワフルなFW韓鵬やブンデスリーガの経験もあるMFローダ・アンタル、2003年のワールドユース優勝メンバーでもあるブラジル出身のDFレナトらが先発。スタメン平均身長がC大阪より約4cm高い183.5cmと、フィジカルにも秀でた選手たちがズラリと並んだ。

 開始44秒、C大阪はピンチを迎える。カウンターを許し、MF王永珀に抜け出されてミドルシュートを放たれた。その後、C大阪はリズムを取り戻し、ゴール前にボールを運ぶ時間が増える。前半10分、清武が乾からリターンを受けて抜け出し左足シュート。上に外れたが、C大阪攻撃陣のゴール前でのドリブル、ショートパスが効果を発揮した。

 その後、山東魯能は縦に早めの攻撃とハイボールで脅かしてくるが、茂庭を中心とした守備陣が何とか跳ね返す。相手のフィジカルに苦戦しながらも、破綻することはなかった。攻撃も、雨の天気もあって足下の技術に長けているC大阪がバイタルエリアを仕掛けるシーンが多くなった。

 前半34分、乾のスルーパスに小松が反応して抜け出し右足シュート。相手GKに弾かれたが、ゴールの匂いがしてくる。そして同38分、C大阪が待望の先制点を奪った。

 PA右付近からピンパォンが強烈なミドルシュート。相手GKに弾かれたが、こぼれ球を丸橋が拾って左足シュート。再びGKに弾かれたが、このこぼれ球をホドリゴ・ピンパォンが頭で押し込み、1-0リードを奪った。その後もC大阪が主導権を握り、前半は1-0のリードで折り返した。

 決勝トーナメントに向けて勝たなければいけない山東魯能はMF王永珀に代えてFW高迪を投入。ゴールを狙ってきたが、C大阪がすぐに打ち砕いた。

 後半開始53秒、右サイドでピンパォンがクロス。これをファーにいた小松が頭で落とすと、清武弘嗣が華麗なテクニックで追加点を奪った。胸トラップで落とし、それを左足で右前に持ち出してから右足を一閃。相手GKも反応できない一発でゴール右上に突き刺し2-0とした。U-22代表の清武だが、この日は関塚隆監督が視察しており、代表レギュラー取りへアピールにも成功した。

 ゴールが欲しい山東魯能は後半9分、DFリカルドに代えてFWオビーナを投入。さらに攻撃に厚みを出そうと前線を3トップにし、ハイボールを増やしてC大阪DFラインに圧力をかけてきた。だが、茂庭ら守備陣が奮闘して跳ね返す。攻撃陣もボールを丁寧につなぎながら、相手のペースにはまらないように気を付けた。

 後半28分、C大阪が試合を決定づける大きな3点を奪った。ピンパォンの縦パスに小松が走り込みゴール前へ。小松はシュートに行こうとした際に相手守備陣と交錯したが、こぼれ球を乾貴士が押し込んで3-0とリードを広げた。

 後半29分、C大阪はピンパォンに代えてFW永井龍、小松に代えてMF倉田秋を投入した。決勝トーナメント進出が大きく近づいてきたが、後半30分に残念な事態が起きる。

 崔鵬が激しいタックルをキム・ボギョンに浴びせ、2枚目のイエローカードを受けて退場した。その際、怪我をしかねないラフプレーに茂庭が詰め寄ったため、茂庭にもイエローカードが出された。これで茂庭は累積2枚目で、決勝トーナメント1回戦に出場できなくなってしまった。

 C大阪は後半36分、倉田秋が4点目を決めてさらに突き離した。試合はそのまま危なげなく終わり、C大阪が4-0で勝利をつかんだ。すでにこの試合の前に全北現代(韓国)がアレマ・インドネシア(インドネシア)に6-0勝利して1位通過を決めており、C大阪は2位で決勝トーナメント進出を決めた。

(文 近藤安弘)

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