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清水・小林が古巣相手に初出場、897日ぶりJ復帰に「最高の気分」

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[5.22 J1第12節 大宮1-4清水 NACK]

 897日ぶりにJリーグのピッチを踏んだ。清水エスパルスのMF小林大悟が後半37分から途中出場し、移籍後初出場。イラクリス(ギリシャ)から今季清水に加入した背番号10が、大宮時代の08年12月6日の磐田戦以来となるJリーグ復帰を果たした。

「ほんとに久々にピッチに立ってプレーできたのでうれしかった。プレーの出来? 全然ダメだった。でもチームが気持ちよく勝てて、最高の気分です」

 腰痛で出遅れていた小林にとって、公式戦出場は昨年11月20日のパナシナイコス戦以来、約半年ぶり。「ケガに時間がかかって不安なところもあった。ピッチに立てて、それだけで十分です」と安堵の笑みを浮かべていた。

 清水商高(静岡)から東京Vに入団し、06年から大宮に所属。09年2月、スタベイク(ノルウェー)へレンタル移籍し、10年はイラクリスでプレーした。2年間の欧州でのプレーをへて戻ってきたJリーグの舞台。静岡県富士市出身の小林は高校時代を過ごした地元クラブを再起の場に選んだ。

 復帰戦はくしくも古巣・大宮戦となった。「大宮戦は絶対にメンバーに入ってピッチに立ちたいと思っていたし、立ててよかった。いつ来てもいいスタジアムだし、いい雰囲気で試合ができるスタジアム」。慣れ親しんだNACK5スタジアムで、清水サポーターから拍手を受け、大宮サポーターからはブーイングも浴びた。そのどちらもありがたかった。

「古巣相手にチームとして勝てて、ここからエスパルスの一員として出発していけるなという気持ちです。得点に絡むプレーをどんどん増やしたい」。生まれ変わった新生・清水の新10番が完全復活への第一歩を記した。

[写真]古巣戦に出場した小林

(取材・文 西山紘平)

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