4日にカシマスタジアムで行われる東日本大震災復興支援チャリティーマッチに出場する元日本代表監督のジーコ氏が2日、来日した。指揮を執ったドイツW杯後の06年7月以来、約5年ぶりの来日。3日付のスポーツ報知によると、震災の様子をテレビで見た際は「言葉も出なかった」というジーコ氏は「日本は本当に強い国。結束すれば、どこの国よりも強いと思う。もちろん、自分もできる限りのことはしたい」とさまざまな形での支援を約束。試合翌日の5日には福島県の被災地も訪れる予定だという。

　同紙によると、ジーコ氏は7月30日にリオデジャネイロで行われるブラジルW杯予選の組み合わせ抽選会でアジア予選の抽選役を務める予定。「日本にとって、できるだけ勝ちやすいクジを引けるように頑張る」と、ザックジャパンの“アシスト”も誓った。

　また、長男のジュニオール氏の夫人が12月に出産予定であることも明かし、「夫人が日系人で、日本人の(血を引く)孫ができるんだ。これまで強かった日本との関わりが、もっと太くなる。とてもうれしい」と笑顔を見せていた。

(文　西山紘平)