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「十分、チームに貢献できる」。ボランチ家長に“生みの親”も太鼓判!

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 恩師も“ボランチ家長”の活躍に太鼓判を押した。日本代表のザッケローニ監督から、セントラルミッドフィルダー=ボランチに指名されたMF家長昭博(マジョルカ)だが、そんな新境地の“生みの親”的存在といえるのは、元大分で現在はJFLの町田ゼルビアで指揮を執るランコ・ポポヴィッチ監督と言っても過言ではないだろう。同監督は2009年の大分監督時代、家長をボランチで起用し、当時、右膝靭帯手術からなかなか本領を発揮できないでいた天才を完全復活させている。
 4日、ポポヴィッチ監督はゲキサカの取材に応じ、家長をボランチに抜擢した理由について説明してくれた。「(怪我上がりだったが)アキが“本物の選手”であることを証明したかったんです。彼は攻撃型の選手として見られていたようですが、中央に置いても、ディフェンスができるしパスも出せる。十分、チームに貢献できると思った」とパスセンスや1対1の守備も評価して起用したことを明かした。
「彼を初めて見たときから、高いクオリティーを持っていることが理解できた。真ん中に置くことで、より責任ある場所でプレーさせることで、よりチームに貢献できると思った。代表でボランチに抜擢? もし、今日のアキについて、少しでも私がお役に立てたのなら嬉しいことです」とポポヴイッチ監督。7日のチェコ戦は教え子の姿を見るために、日産スタジアムに足を運ぶ予定だ。
 家長へアドバイスを求めると、「世界最高峰のリーグでプレーしているアキにアドバイスをすることなんてありませんよ。ただ、サッカー選手は過去に生きるわけではない。(ファンの)みなさんの期待に応えられるよう、さらに前を向いてプレーしてほしいと思う」とエールを送った。
 ランコ・ポポヴィッチ監督は、家長のほかU-22日本代表のMF清武弘嗣(C大阪)やMF東慶悟(大宮)らを育てている。町田ゼルビアは今季、J2昇格を目指して戦っているが、指揮官は少しでも早く、Jの舞台で愛弟子たちと対戦することを心待ちにしている。
(取材・文 近藤安弘)

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