名古屋グランパスのMFダニルソンがFW岡崎慎司も所属するシュツットガルト(ドイツ)に電撃移籍する可能性があることが分かった、と17日付のスポーツ報知が伝えている。

　同紙によると、シュツットガルトのフレディ・ボビッチ強化部長、アシスタントコーチが来日し、15日の新潟戦をダニルソンの代理人とともに視察。豊富な運動量や強烈なミドルシュートなど攻守にわたってチームを支えるダイナモをクラブ側は高く評価しており、正式オファーの準備を整えているという。

　ダニルソンは札幌から名古屋に期限付き移籍中で、所有権はコロンビアのメデジンと札幌が共同保有している。ダニルソン側は今後、札幌の強化部と交渉予定で、名古屋関係者は「うちは契約上レンタルなのでオファーが来れば、どうすることもできない」と説明している。

　昨季はJリーグベストイレブンにも輝き、名古屋の初優勝に大きく貢献したダニルソン。今季はケガで出遅れたが、負傷から先発復帰後はチームも3勝1分の3連勝中と調子を取り戻しているだけに、電撃移籍となれば、連覇を狙う名古屋にとって大きな痛手となるのは間違いない。

(文　西山紘平)