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[U-17W杯]強敵・フランス戦間近!U-17代表、“雪辱”勝利で決勝Tへ!

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 U-17日本代表は21日(日本時間22日)に行われるU-17W杯2011メキシコ大会グループリーググループB第2戦でフランスと対戦する。初戦でジャマイカに1-0で勝った日本に対し、フランスも初戦でアルゼンチンに3-0で快勝。勝者がグループリーグ突破に大きく前進する大一番となる。

 01年大会で世界一に輝いているフランスはグループB最強のチームだ。予選を勝ち抜いた8チームによって行われたU-17欧州選手権2011(UEFA U-17選手権Final tournament、5月)ではグループAで2分1敗の成績ながらグループ3位に入り、ギリギリでのU-17W杯出場。そしてアルゼンチン戦ではポゼッション率で相手を下回ったが、それでもアルゼンチンゴールにシュート23本を打ち込み、前半の3ゴールで快勝した。前半35分に個人技で右サイドを打開したFWレニー・ナンジス(カーン)のラストパスをFWヤシン・ベンジア(リヨン)が右足で合わせて先制すると、38分にはナンジスの右クロスをPAで胸トラップしたFWセバスティアン・アレ(オセール)が、豪快な右足シュートをゴールへ突き刺した。さらに前半終了間際にもベンジアが右足シュートを決めて3-0。強豪同士の一戦を意外な大差で制している。

 日本は定評のある組織力だけでなく、ナンジスやMFアブダラー・ヤイジャン(パリSG)ら個の能力も高い相手を打ち破ることができるか。ポイントとなるのは初戦、中盤で高い技術を見せてゲームをコントロールしていたMF望月嶺臣(野洲高)、MF野沢英之(F東京U-18)、MF石毛秀樹(清水ユース)のMFトリオ。立ち上がりこそジャマイカのプレッシャーに乱されていた部分があったものの、時間が経つにつれて完全に相手をいなしてボールを動かしていた。そして隙を突いた野沢や石毛が長い距離を走り、決定的な場面に絡んだ。フランスはジャマイカよりも格上の相手となるが、技術と運動量を兼ね備えた“日本の生命線”がどこまで強国に対抗できるか注目だ。

 初戦では相手の拙い攻撃にも助けられて完封したものの、守備陣はジャマイカの個の突破に苦しむ場面があった。フランスは前線にパワフルなアタッカーが並んでいるが、ともに185cmの長身と強さを持つ岩波拓也主将(神戸ユース)と植田直通(大津高)の両CBらの奮闘に期待したい。そしてSB室屋成(青森山田高)の絶妙なアシストから大仕事をしてのけたFW松本昌也(JFAアカデミー福島)や迫力のある飛び出しでジャマイカの脅威となっていたFW鈴木武蔵(桐生一高)ら多彩な攻撃陣のゴールで白星をもぎ取る。

 吉武博文監督は「(フランスには)過去には世界大会でもU-17で痛い目にあっている。日本として、U-17として何とかリベンジしたいと考えている」。FW矢野貴章(現フライブルク)のゴールのみで1-5で大敗した01年大会、MF柿谷曜一朗(現徳島)が約50mの超ロングシュートを決めながら1-2で逆転負けした07年大会の“雪辱”も果たして決勝トーナメント進出へ前進する。

両チームの主な成績
【日本】
[AFC U-16選手権2010予選成績]
12○0フィリピン
6○0バングラデシュ
5○0台湾
3○0インドネシア
[AFC U-16選手権2010成績]
6○0ベトナム
1○0東ティモール
0△0オーストラリア
3○1イラク
1●2北朝鮮
[U-17W杯2011成績]
1○0ジャマイカ

【フランス】
[UEFA U-17選手権2011Qualifying round成績]
1○0スロベニア
1△1キプロス
1●2イタリア
[UEFA U-17選手権2011Elite round成績]
2○0グルジア
2△2ノルウェー
9○0ベラルーシ
[UEFA U-17選手権2011Final tournament成績]
2△2イングランド
1△1セルビア
0●1デンマーク
[U-17W杯2011成績]
3○0アルゼンチン

(文 吉田太郎)
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