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浦和、エジミウソンの移籍でアルガラファとのクラブ間合意を発表

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 浦和レッズは23日、FWエジミウソンに対し、カタールのアルガラファから正式オファーがあり、クラブ間で合意したと発表した。クラブの公式HPによると、柱谷幸一GMが移籍について詳細を明らかにした。

 柱谷GMは「(エジミウソンは)近日中に、最終の契約交渉のためカタールに行くことになりました。それにより、今週末の名古屋戦には、帯同しないことになります」と25日の名古屋戦(瑞穂陸)に出場しないことを明言。近く家族と共にカタールへ向かい、環境面の確認やメディカルチェック等を行う予定で、アルガラファとエジミウソンの契約が合意に至れば移籍が成立し、その後、クラブから正式発表される見通しという。

 クラブによると、エジミウソンは23日の練習後、「すべての皆さんに感謝している。人生は続くので前を向いて進んでいきたい。浦和というクラブは、サポーターが浦和、それがすべてを物語っています。素敵なサポーターたちのことは、しっかりと心にしまっておきたい」とコメントした。

 エースの移籍については、前日22日の福岡戦後、柱谷GKは「問い合わせがきている段階。正式オファー? そうではない。話はこれから」などと、まだ正式交渉には入っていないともう少し時間が掛かるような話しぶりだったが、結果的には一夜明けてクラブ間で合意したことを公表した。

 エジミウソンは22日の試合後、「もし、浦和を離れることになったら、僕の気持ちは実際にはそうではないと知っていてもらいたい。僕はこのチームでプレーしたい。でもクラブ側がそれ(オファー)を受け入れたということは、そうせざるを得ないと思います。僕の気持ちとは逆だとしても、そうしないといけない」と移籍は自分の本意ではないことを訴えていた。

 そして「本当にいい選手だと(クラブ側が)思っている選手だったら、オファーが来たら、そのチームのオファーにNGを出すと思う。それを受け入れるということは、僕は大事な選手ではなかったんだなという気持ちになった」と複雑な心境を明かしていた。

 ただ、エースは今季12試合3得点で、助っ人としては物足りない数字だった。クラブ側としては、その今季の仕事ぶりと、違約金(エジミウソンと浦和は契約を残している)などを天秤にかけた結果、放出もしかたないという結論に至った。移籍に関しては本人の同意もないと成立しないため、結果的にはエジミウソンも、より必要とされるクラブに移籍することを選択したと考えられる。

(文 近藤安弘)


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