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磐田、パクの離脱をルーキー2人が圧巻ゴールで救う

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[6.25 J1第18節 福岡1-2磐田 レベスタ]

 左SBパク・チュホのバーゼル移籍が決定し、DFラインが心配されたジュビロ磐田だが、ルーキーの活躍で2-1勝利。シュートは3本と福岡の三分の一だったが、5月21日のホーム戦で4-1、6月5日のナビスコ杯で2-0と相性の良い相手に連敗を2で止めて勝ち点を19に伸ばし、暫定7位に浮上した。

 パクの代わりに左SBでは若手の山本脩斗が9試合ぶりに先発。そんな中、ルーキーたちが不安を一蹴した。U-22日本代表でFW山崎亮平が離脱している間に、先発2トップの座をつかんでいるFW金園英学が先制弾を決めた。前半17分、右CKでDF駒野友一のキックにスライディングしながら右足を合わせてゴールネットを揺らした。その直前のプレーで、ジウシーニョの右クロスからのヘディング弾をDFにクリアされており、リベンジに成功した形だ。

 金園にとっては3試合ぶりの今季4得点目。テレビインタビューでは「鹿島戦(18日)と大宮戦(22日)で決定機を外していたので、ゴールで勝利に貢献できてよかった」と満足気な表情を見せた。またこの日、MF那須大亮に第一子の女の子が誕生。ゴール後は金園が率先してチームメイトを呼び寄せ、ゆりかごダンスをプレゼント。「那須さんに赤ちゃんが生まれたので、ゴールを決めたかった」と金園はしてやったりの表情も浮かべた。

 ルーキーFWの活躍に、同じくルーキーながら背番号「10」を背負うMF山田大記も魅せた。前半43分、右サイドで縦パスに反応。絶妙なトラップでDFを交わすと、GKの位置を見てループシュート。角度は少なめだったが、きっちりとゴールネットを揺らした。後半に1失点し、押し込まれる時間も多かったが、何とか逃げ切りに成功した。

 シュート3本で2得点を決めての勝利。クラブよると、柳下正明監督は「内容とすれば自分達のリズムでやっている時間帯が少なかったです。ただ、6月の連戦の最後のゲームを勝ちきれたということは非常によかったのではないかと思います。特に2-1となってからだいぶ押し込まれていましたが、前節の経験を生かし逃げ切れたと。そのあたりは評価していいと思います」と内容が悪いなりにも白星をつかんだイレブンを称えた。

 当然、6月の5試合を2勝3敗のため、満足はしていない。次節からは山崎のほか、同じくU-22代表で離脱していたMF山本康裕が復帰するため、指揮官は連勝に期待している。「7月の連戦は勝ち越して終わりたいなと。少し休みがあるのでしっかり準備してまたやっていきたいと思います」とさらなるチーム力アップを掲げた。

(文 近藤安弘)

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