beacon

[総理大臣杯]新潟経営大vs中央大プレビュー:1回戦

このエントリーをはてなブックマークに追加

[長居スタジアム]
新潟経営大15:30中央大

▽登録選手名鑑
新潟経営大
中央大

 夏の大学日本一決定戦、第35回総理大臣杯が3日に大阪で開幕する。大阪・長居スタジアムの第1試合では新潟経営大(北信越)と中央大(関東4)が対戦する。

 新潟経営大は本大会予選の北信越大会で2年連続5回目の優勝を飾り、大阪へ乗り込んできた。準々決勝で金沢学院大に5-0で快勝すると、準決勝では新潟大に2-0勝利。決勝では北陸大を2-0で下した。3戦連続完封勝利と守備力は定評がある。しかし地区大会では圧倒的な力をみせる新潟経営大だが、例年全国大会では悔しい結果に終わっている。昨年の総理大臣杯では、1回戦で明治大に0-2の敗戦。冬の大学日本一決定戦である全日本大学選手権では、またも1回戦で明治大と対戦し、0-11の大敗を喫した。全国大会でゴールすら奪えずに、いずれも初戦で敗退と辛酸をなめた。

 今季こそはと雪辱を狙う新潟経営大の注目選手はDF金尚佑(4年=徳島)。強力な左足でのキックやドリブルを武器に相手陣内を切り裂く。06年と07年に徳島に所属するなど、Jでの経験で培った判断力も持ち味のひとつだ。北信越大会の決勝で先制点を決めたほか、本大会前、最後の公式戦となった6月19日の北信越リーグ第5節の金沢大戦(2-0)では2得点を挙げる活躍。全国大会へ向けての調子は上向きだ。屈辱を喫した関東勢相手に、今年こそは一矢報いたい。

 対する中央大は関東屈指の名門校ながら、昨年は夏・冬と二度の全国大会出場を逃した。今年は予選のブロック決勝で、順天堂大と延長戦にもつれ込む死闘を演じて2-1で勝利。3年ぶりの全国切符を手にした。佐藤健監督は「1回戦で負けるのではなく上位を狙っていこうと思います」と力強く意気込む。

 関東屈指のタレント集団でもある中央大は、各ポジションに有名選手が顔を揃える。前線にはU-22北朝鮮代表のFW安柄俊(3年=F東京朝鮮高)と全日本大学選抜歴もあり、J入り有力なFW林容平(4年=浦和ユース)。中盤ではU-19代表歴のあるMF六平光成(3年=前橋育英高)が攻撃を司り、CBにはこちらもJ入り濃厚・全日本大学選抜のDF大岩一貴(4年=中京大附中京高)が控えている。さらにゴールマウスを守るのは甲府の特別指定選手・GK岡西宏祐(3年=山梨学院高)か川崎Fの特別指定選手・GKシュミット・ダニエル(2年=東北学院高)。持ち味の違う2人だが、どちらが先発しても相手にとっては脅威となる。

 リーグ戦では調子が上がらず、現在は12チーム中11位に甘んじているが、総理大臣杯予選での戦いを見る限り、一発勝負のトーナメントには強く、大会屈指の試合巧者ぶりが見受けられた。遠のいている全国のタイトル獲得へ。まずは初戦突破を果たしたい。

[写真]前日会見で握手する両校監督
▼関連リンク
第35回総理大臣杯

TOP