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[総理大臣杯]国士舘大vs福岡大プレビュー:1回戦

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[キンチョウスタジアム]
国士舘大18:00福岡大

▽登録選手名鑑
国士舘大
福岡大

 夏の大学日本一決定戦、第35回総理大臣杯が3日に大阪で開幕する。大阪・キンチョウスタジアムの第2試合では国士舘大(関東5)と福岡大(九州1)が対戦する。

 4年連続で本大会へ乗り込んできたのが国士舘大だ。リーグ戦の前半戦を最下位で終えるなど、今季は苦戦が続いている。それでも6月18日に行われた関東リーグの第8節では明治大に3-2で競り勝つなどハマれば、その強さを発揮する。なかでも背番号10で主将を務めるFW吉野峻光(4年=静岡学園高)の技術やセンスは今大会屈指のものがある。「ワイドでボールを持てば、100回行ったら100回抜ける気がします!!(笑)」と豪語し、多数のJクラブから注目されているなど、その実力は折り紙つきだ。また今季はサイドアタッカーの人材が豊富。MF金子昌広(3年=正智深谷高)のほか、ルーキーのFW小門勇太(1年=帝京高)は大舞台に強い。途中出場での起用が濃厚視されるFW服部康平(2年=国士舘高)は188cmの高さを活かして、相手ゴールに襲い掛かるだけでなく、ムードメーカーとして苦しい時間にチームを支える。

 細田三二監督は「(国士舘大に)来てほしかった選手が行っちゃったから、関西大と福岡大と対戦したい。それで勝ちたいね」と冗談混じりに話しながらも「全国で結果を残したい」とキッパリ。MF佐藤優平(3年=横浜FMユース)は「去年は(準決勝で)中京大に変な負け方をしてしまって悔しかった。今年は最低でも去年以上の成績、ベスト4には入りたい」と意気込んだ。

 一方、“九州の雄”福岡大は、九州予選の決勝で鹿屋体育大に2-0で勝利し、3年連続28回目の本大会出場を決めた。FW永井謙佑(現・名古屋)が抜けた穴を埋めるのは難しいが、九州予選の決勝戦でゴールを決めたルーキーFW山崎凌吾(1年=玉野光南高)が奮闘しているほか、リーグ戦でチーム最多の5得点を決めているアビスパ福岡・特別指定選手FW石津大介(4年=福岡大大濠高)や今季3得点のFW清武功暉(3年=大分U-18)が攻撃を活性化させ、福岡大らしいサッカーを展開する。

 連覇のかかった昨年度の大会では準々決勝でPK戦の末に中京大に敗れた。また、冬の全日本大学選手権では関西大に0-1で敗れている。09年夏の総理大臣杯以来、全国のタイトルからは遠ざかっている。今年こそタイトル奪還を果たしたい。昨年度までは九州地区から総理大臣杯への出場枠は2校だったが、今年度から1校へ枠が減ってしまった。九州代表として出場している限り、是が非でも初戦突破を果たし、結果を残したいところ。力を見せつけ、大学サッカー界全体に九州のレベルを示す。

[写真]前日会見で握手する村岡部長(国士舘大)と乾監督(福岡大)
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