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[女子W杯]なでしこジャパン、初の4強入りを懸けて開催国ドイツと激突!!

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 日本女子代表は現地時間9日、女子W杯ドイツ大会・準々決勝で初の4強入りを懸けて、3連覇を狙う開催国のドイツ女子代表と対戦する。

 日本はグループリーグで2勝1敗と第3戦でイングランドに0-2で敗れ、B組を2位通過。対するドイツは3連勝を飾り、A組で1位通過を果たした。過去の対戦成績で日本は、8戦勝ちなし(1分7敗)と、今回も厳しい一戦となることが予想される。しかし、最後に対戦した北京五輪直後の09年7月29日の国際親善試合では佐々木則夫監督やMF澤穂希(INAC神戸)、MF宮間あや(岡山湯郷)が不在ながら、0-0で引き分けており、両チームの差は徐々に縮まってきたと考えられる。2年ぶりの対戦で日本は初勝利を勝ち取ることができるか。

 開催国との一戦ということで、完全アウェーでの試合が予想される。しかし、ニュージーランド戦後にDF近賀ゆかり(INAC神戸)が「他国(ドイツ以外の国)同士の試合でここまで人が集まってくれることはうれしい。日本への応援があるのも、とてもうれしい」と話していたように、現地では日本チームへ多くの声援が送られている。というのも、女子ブンデスリーガで主力としてプレーするFW安藤梢(デュイスブルク)とFW永里優季(ポツダム)の存在があるからに他ならない。2人にとっては、特別な思いのこもった一戦となるはずだ。永里は初戦で今大会初ゴールを挙げたが、安藤は今大会無得点。代表でのゴールからは10年5月30日の中国戦(2-0)以来、遠ざかっている。ここでゴールを決めて、メダル獲得へ向けて弾みをつけたい。

 日本サッカー協会によると、なでしこジャパンの欧州組について佐々木監督は「人に強くなって、闘うところが多く出てきています。欧米勢との対戦では、ドイツやアメリカのリーグ戦で、球際の激しい競り合いを経験している選手がいることは、代表チームにとって重要なことだと思います」とコメント。「宮間や澤もそうですが、体を張る、勝負どころの局面でのプレーの質が、彼女たちの場合はアメリカでのプレーを経験して変わってきている。今は、ドイツで安藤、永里、フランスで宇津木がプレーしていますが、そういう部分ではまだこれからかと思います。でも、『うまさ』ではなく、『本当にゴールに向かってゴールを奪うために、体を張るのがどういうことか』という部分で、すでに変化があります。それと、勝負にこだわるというところでは、以前のレベルと違ってきました。練習での球際への動きなどを見ても、それは出ています」と評価を話した。

 イングランド戦では、自分たちの戦いをみせうことができずに今大会初の敗戦を喫した。それでも宮間は「1度負けてから次の試合へは気持ちの切り替えが難しいが、世界トップのドイツを負かすチャンスがあるのはビッグチャンス」と意気込んだ。なでしこジャパンが初の4強入りを目指し、女王・ドイツを撃破する。

なでしこジャパン特別名鑑

両チームの主な成績
【日本】
[日本のAFC予選成績]
8○0ミャンマー
4○0タイ
2○1北朝鮮
0●1オーストラリア
2○0中国

[女子W杯ドイツ大会成績]
1●2イングランド
4○0メキシコ
2○1ニュージーランド

【ドイツ】
[女子W杯ドイツ大会成績]
4○2フランス
1○0ナイジェリア
2○1カナダ

[写真]なでしこジャパンのメンバー

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