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[総理大臣杯]大阪体育大が大学日本一!!3年ぶりに夏の王者に返り咲く!!

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[7.9 総理大臣杯・決勝 大阪体育大1-0中央大 金鳥スタ]

 大阪体育大が3年ぶりに夏の王者へ返り咲く!! 第35回総理大臣杯全日本大学トーナメントの決勝が9日に大阪・キンチョウスタジアムで行われた。08年ぶりの優勝を目指す大阪体育大が中央大に1-0で勝利。3年ぶり3度目の日本一の座に輝いた。

 中1日での4連戦もついに最終戦となり、迎えた晴れ舞台の決勝戦。しかし大阪体育大は守備の要であるCB濱上孝次(3年=清明学院高)と右SBの松竹貴大(4年=長崎日大高)が出場停止。代わりに右SBには皆口裕司(4年=星稜高)、CBにはルーキーDF坂本修佑(1年=初芝橋本高)を起用した。対する中央大は、これまでの全3試合でゴールを決めているFW林容平(4年=浦和ユース)が同じく累積警告で不在。FW皆川佑介(2年=前橋育英高)が先発した。

 立ち上がり、試合は大阪体育大ペースで進んだ。果敢に前線へボールを蹴りこみ、相手ゴールへ攻め込んだ。前半2分、MF山本大稀(2年=米子北高)の右クロスにFW脇睦(3年=三重高)が飛び込むがわずかに合わない。同16分には右CKからのこぼれを展開。右サイドのDF馬場将大(3年=大塚高)がアーリークロスを入れ、これに坂本が頭で合わせたが、クロスバー上方へ外れた。その後もDFラインを浅い位置に敷き、中盤でボールを奪っては大阪体育大がチャンスをつくる。

 これまでポゼッションで相手を上回る展開をみせていた中央大だったが、相手のプレッシャーや暑さから出足が遅れ、なかなか効果的にボールを回せない。セカンドボールが拾えずに、主導権を握れなかった。それでも前半30分には決定的なチャンスをつくる。FW奥山慎(3年=帝京高)が左サイドから仕掛けて、獲得したFK。MF田仲智紀(3年=浦和ユース)が蹴りこんだボールにFW安柄俊(3年=朝鮮高)が頭で合わせたが、ポスト左へ外れた。

 すると前半31分、鮮やかな一撃が試合を決めた。PA外右からのFK。馬場が左足で蹴りこんだボールは中央大の選手たちの間を抜け、GKシュミット・ダニエル(2年=東北学院高)の頭上を越えると、ゴールネットへ吸い込まれた。DF大岩一貴(4年=中京大附中京高)が「誰かが触らないといけないボールだった。完全にうちの選手たちの間にきたボールで、みんなが見合って、中途半端になった」と後悔したように、絶妙なコースに蹴りこまれたボールに中央大の選手たちはお見合い状態。誰も触れることができずに、シュートが決まった。その後は前半終了間際にも、大阪体育大がチャンスを演出。相手PA内でプレーする時間が増えていった。対する中央大は防戦一方。大岩とDF藤村将世(4年=ルーテル学院高)が最終ラインで奮闘をみせ、なんとか最小失点で前半を終えた。

 後半に入り、先に動いたのは中央大だった。前日に佐藤健監督が「連戦で後半は動けなくなると思う。交代で入った選手をどう活かすか。出すタイミングなどよく考えたい」と話していた通り、後半12分に早くも2枚のカードを同時に切った。奥山とDF今井智基(3年=大宮ユース)に代えて、MF澤田崇(2年=大津高)とDF高瀬優孝(2年=埼玉栄高)をピッチへ送った。その後は澤田が果敢にドリブル突破でチャンスを演出。ゴールへ向けて仕掛けていく。しかし、なかなかシュートまでは持ち込むことができない。前線のFWはボールに触れる回数が少なく、時間だけが過ぎていった。

 その後、ボランチのMF田仲智紀(3年=浦和ユース)をサイドへ回し、MF田辺圭佑(2年=成立学園高)をボランチへ。「田辺を中に入れることで外にどんどんパスを回して欲しかった」という指揮官の意図だったが、1点を奪おうと攻め急ぐ中央大は、単調な攻撃が続き、縦へ縦へとボールを入れることで自らの運動量も増えてしまい、疲労が目立ち始めた。後半31分には、PA外右から田仲のFKをファーサイドの安が頭で折り返し、こぼれを藤村が右足で押し込み、ネットを揺らす。しかし、これはオフサイドの判定。1点が奪えなかった。

 対する大阪体育大は守備陣が奮闘。セットプレーからピンチを招くも、全員守備でこれを弾き返し、ゴールを許さない。DF菅原渉(3年=青森山田高)と坂本の両CBが相手のFWに自由なプレーをさせなかった。また、1点を守るという共通意識の中で選手たちが最後まで集中力を切らせなかった。後半には14分、23分、39分と効果的な時間に交代カードを切り、次から次へ攻撃陣にフレッシュな選手を投入。疲労の見えてきた相手を打ちのめした。そのまま逃げ切った大阪体育大が勝利し、3度目の優勝に輝いた。
 
 試合後、中央大の佐藤監督は「最後を負けて終えたので選手たちには悔しさはあると思う。それでも、粘り強く最後まで戦ったり、守備をしたり。この大会では前期リーグではなかったものができた」と収穫のある大会だったと振り返った。3年ぶりの優勝を果たした大阪体育大の坂本康博総監督は「タイトルを取れるようなチームではないが、積極的なDFをすることを言い続けてきた。それで失点がないのは一番の大きな成果」と笑顔で話した。大阪体育大が1点を死守して、大学王者に返り咲いた。

(取材・文 片岡涼)
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