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長友の『おじぎ』に対抗、PK決めた谷澤が『土下座パフォーマンス』を披露

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[7.24 J2第22節 F東京5-0熊本 国立]
 サッカーの聖地・国立競技場に、妙な光景が広がった。後半22分、FC東京のMF谷澤達也が3-0とするPKを決めた直後だった。FC東京サポーター席に谷澤とDF今野泰幸が駆け寄り、スタンドに向けて“土下座”……。膝をつき、手を付いて頭を下げた。
「今まで取れていなかったので『ごめんなさい』の意味を込めてやりました。ほんと、チャンスがあったのに決められないことが多かったので……」
 谷澤が試合後、苦笑いを浮かべながら説明した。今季、千葉から加入し、攻撃的MFのレギュラーを獲得。この試合まで11試合の先発を含めて全16試合に出場していた。しかし、得点は開幕の鳥栖戦で決めた1得点のみ。決定機を逃す試合が続き、前節の岐阜戦後は、チームは4-0勝利しながらも谷澤はブーイングを受けた。悔しい思いをしていた。
「長友が『おじぎ』なんだったら、谷澤は『土下座』。それがいいんじゃないかと。あっちは世界だけど、谷澤は東京で流行らせてほしい」。主将の今野の提案で、ゴールを決めたら“土下座パフォーマンス”を行うことを決断。今野も“協力”することを約束した。そんな中で熊本戦を迎え、さっそく実現させた。
 土下座パフォーマンスだけでなく、プレーのパフォーマンスもこの日は光っていた。前半44分にFWロベルト・セザーがPKで先制点を決めたが、谷澤がゴール前に飛び出した際に、熊本MF根占真伍に倒されて奪ったものだった。このプレーで根占は一発退場。優位な流れを谷澤が作った。
 後半22分に決めたPKも、谷澤がDFに囲まれながらも得意のドリブルでPA内に進入し、MFエジミウソンに倒されて得たもの。ロベルト・セザーが蹴ろうとボールに寄ってきたが、「俺が蹴る!」と助っ人をしりぞけ、きっちりと決めてみせた。1ゴール1演出。岐阜戦での悔しさを晴らすと共に、パフォーマンスでサポーターを喜ばせた。
 今後のゴールパフォーマンスについては「また何か考えたいですね」と谷澤は新パフォーマンスを考えることを明かしたが、今野は「俺は“土下座”を通したほうがいいと思う。いろんな土下座があるので。『サポーターの方、いつも来てくれてありがとう』という土下座とか、そういういろんなことを考えて土下座を通して欲しい」と要請した。
 長友の『おじぎパフォーマンス』のように、谷澤の『土下座パフォーマンス』は定着するのか。いずれにせよ、谷澤には攻撃的MFとしてゴール量産が求められる。“天才肌”でシャイなアタッカーは、苦笑いを浮かべながら「これからも決められるように頑張りたい」と意気込んでいた。
[写真]土下座パフォーマンスをする選手たち
(取材・文 近藤安弘)

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