beacon

北九州が池元の4戦連発で大金星!F東京は12戦ぶり敗戦で首位陥落

このエントリーをはてなブックマークに追加
[7.30 J2第23節 北九州1-0F東京 本城]

 ギラヴァンツ北九州が最近11戦無敗(8勝3分)だったFC東京を1-0で下す大金星を挙げた。北九州は今季3度目の2連勝。一方のF東京は5月14日の草津戦(1-2)以来、12試合ぶりとなる今季3敗目を喫し、首位からも陥落した。

 MF桑原裕義、MF森村昂太を出場停止で欠いた北九州は27日に獲得が発表されたばかりの新戦力MF金鐘必が加入後初先発。立ち上がりから最近2試合で9得点を挙げているF東京の攻撃にさらされるなど押し込まれる時間が続いたが、前半11分、MF梶山陽平の強烈なミドルシュートをGK佐藤優也が弾くと、絶体絶命のピンチにも守護神が立ちはだかった。

 前半21分のF東京のCK。ゴール前の競り合いでFW長野聡がDF森重真人を倒したとしてPKを献上してしまった。しかし、梶山のキックを佐藤優が横っ跳びでセーブ。「自分のミスからCKを招いて、そのCKからPKになった。必ず止めないとという気持ちで止めました」。試合後のインタビューで胸を張った佐藤優のビッグセーブで徐々に北九州に流れが傾いた。

 0-0で折り返した後半14分、右サイドでDF関光博からボールを受けたFW池元友樹がドリブルでPA内に切れ込み、左足を振り抜く。アウト回転のかかったシュートがゴール左隅に突き刺さり、北九州が先制に成功した。

「決めるまではなかなかいいプレーができてなかった。ここ一発で決めたかった」という池元の4戦連発今季6点目でリードを奪うと、その後のF東京の捨て身の反撃にも体を張って耐え抜く。佐藤優が「押される場面が多かったけど、DFが体を張って守ってくれたので、自分も体を張って守ることができた」と振り返ったとおり、虎の子の1点をチーム全員で守り、1-0で逃げ切った。

 順位は5位のままだが、暫定首位に立った徳島とは勝ち点7差。J2初参戦の昨季はわずか1勝で最下位に終わった北九州だが、昇格候補筆頭のF東京を完封し、J参入2年目にして“台風の目”とも言える存在になってきた。

TOP